シナリオ 寮長ルート 7月25日(水曜日)・その2
もう一度君に…
さっき寮長と別れたあの河川敷。[lr]
辺りに人の気配は無い。[plc]
こんな時間に誰もいるはずは無いか。[plc]
それでもここしか、ここしか手がかりはなかった。[plc]
寮長が行っているはずの、組織とやらの場所を知るはずもない。[plc]
ばあちゃんに聞いてから出るべきだった……[plc]
勢いだけで来たのは良いけど、それだけで終わりになってしまいそうだ。[plc]
……どうすればいい、どこにいけばいい。[lr]
このまま寮に帰るだけなんて、絶対に嫌だ。[plc]
その時人影が、暗闇の中を歩く人影が目に映った。[plc]
……まさか? [plc]
寮長「せ、先生……」[plc]
真緒「寮長……逢えた」[plc]
寮長「……どうして?」[plc]
驚きを隠せない彼女だったが、それはぼくも同じだった。[plc]
こうしてまた、ここで逢えるなんて思わなかった。[plc]
誰かがぼくらを操りここで巡り合わせてくれた様な、
そんな運命の様なものさえ感じる。[plc]
もう一度ここで彼女に伝えよう。[lr]
帰ってきてほしい、と。[lr]
そして、言えなかった言葉を──[plc]
真緒「寮長、帰ってきてくれ」[plc]
寮長「………」[plc]
冷めた眼差し。[lr]
でも、それでも──[plc]
真緒「ぼくは君が」[plc]
寮長「やめて!」[plc]
真緒「………」[plc]
寮長「お願いだから……もうやめて」[plc]
真緒「寮長」[plc]
そして彼女はぼくの真横を通り過ぎていく。[lr]
またぼくは……言えなかった。[plc]
そして呆然と立ちつく……しちゃだめだ。[plc]
彼女を追わなきゃ。[lr]
なんのためにここまで来たんだ![plc]
真緒「寮長、待ってくれ!」[plc]
寮長「来ないで」[plc]
真緒「どこに行くんだ!」[plc]
寮長「………」[plc]
真緒「また化け物退治なのか」[plc]
寮長「………」[plc]
真緒「ならぼくも、ぼくもついていく」[plc]
寮長「………」[plc]
真緒「止めたってついていくぞ」[plc]
寮長「………」[plc]
前へ前へと歩く彼女に話しかける。[lr]
何度無視され、距離を離されても彼女について行く。[plc]
ここで彼女と別れたらもう二度と逢えない。[lr]
そんな気がする──[plc]
彼女の足が止まる。[lr]
そこは、どこかの学園だった。[lr]
やはりまたここで化け物退治を……[plc]
真緒「寮長、ここにまたあの時みたいな化け物が?」[plc]
寮長「………」[plc]
真緒「ぼくも行く」[plc]
寮長「……先生、本当にここは危険です」[plc]
寮長「だから、お願いです。お願いだからもう帰って」[plc]
ぼくの身を案じてくれている悲痛な声。[plc]
だけど──[plc]
真緒「寮長」[plc]
寮長「私のことを想ってくれてるなら……どうか」[plc]
真緒「想ってるからこそぼくは帰らない」[plc]
寮長「……困らせないで」[plc]
真緒「嫌だ」[plc]
寮長「………」[plc]
寮長「ほんの少し……眠ってて下さい」[plc]
寮長から放たれる強い光。[lr]
思わず目が閉じて、次に全身を襲う衝撃。[plc]
──そこでぼくの意識は途絶えた。[plc]
寮長「………」[plc]
寮長「あれだけ言ったのに…どうして……」[plc]
寮長「どうして私にここまで……」[plc]
最終更新:2010年07月15日 23:37