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F-7/25-3

シナリオ 寮長ルート 7月25日(水曜日)・その3

 闇の学園


真緒「………」[plc]

……目が覚めた。[lr]
ぼくは、寮長の力によって気絶させられていたのか?[plc]

真緒「………」[plc]

どれくらいの時間倒れていたのか分からないけど、
まだそんなに経ってないはずだ。[plc]

立ち上がって学園を見上げる。[lr]
闇に包まれた巨大な建造物。[plc]

人間が作りあげた人工物なのに、なんだろう……[plc]
学園自体が一つの生物で、ぼくを見下ろしている様なそんな気がした。[plc]
それに嫌な……嫌な視線を感じる。[plc]

霊感もないぼくですら感じる、この視線と圧迫感。[plc]
……早く行こう、寮長の元へ。[plc]




校舎が近づくと、空気が変わった事を肌で感じた。[plc]
よくそんな場所へ行った人の体験談にあるが、本当に空気が違う。[plc]
重い、息苦しい。[lr]
そして感じる無数の視線。[plc]

上を向いて校舎の窓を見るが、当然誰もいない。[plc]
だけど感じる視線。[plc]

暗闇の校舎の中から、霊や化け物がぼくを見てるとでも言うのだろうか。[plc]

生暖かい風が吹く中、しばしの間立ち尽くしてしまう。[plc]

怖気ついた訳じゃない。[lr]
ただ、動物としての本能が足を止めている[plc]

真緒「寮長は一人でこの中を……」[plc]

彼女は一人でこの中に入って、そして人知れず戦っている。[plc]
ここで立ち止まってちゃ駄目だ。[plc]




玄関らしき場所に来た。[lr]
当然鍵が閉まっていて開いてないと思うけど、
一応見てみるか。[plc]

ガラスに近寄り中を覗く。[lr]
まず靴箱があり、その奥には階段や通路が見える。[plc]

……寮長の姿は無い。[plc]

物音や声が聞こえないかと耳を澄ませてみるが、
やはり何も聞こえない。[plc]

中に入らない事には何も進まないな……[plc]


「センセ」[plc]

真緒
「え?」[plc]

背中から聞こえた声。[lr]
聞きなれた声。[lr]
聞こえるはずの無い声。[plc]

……振り向けない。[lr]
だって考えてみろ。[plc]

どうしてこんな真夜中に北上の声が聞こえるんだ?[plc]
あいつらなら、今頃寮で寝てるはずだ。[plc]

だからこれは、この声は……ありえない。[plc]

真緒(………)[plc]

……まだ振り向けない。[lr]
後ろにはたしかに人の気配。[lr]
だが、北上だとは思えない。[plc]

ふとガラスを見る。[lr]
そこに映ったのは見覚えのある一人の少女。[lr]
まさか……本当に北上?[plc]

奏「センセ? アタシだよ」[plc]

その言葉に初めて振り返る。[lr]
そこにいたのは紛れもなく北上だった。[plc]



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最終更新:2010年07月15日 23:38
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