シナリオ 阿部高ルート 7月26日(木曜日)・その4
脱がぬなら脱がせてやろうあべたか和
※寮
せえら「阿部高と一緒ですのね」
寮長「はい……どこにいるのかは」
奏「ずるいし!」
莉緒「ナゴミが危ないわ!」
芽衣子「……魔王様」
寮長「とにかく今は、連絡を待つしか」
せえら「どうせ明日には帰ってきますわよ」
奏「んー」
莉緒「許せない許せない。帰ってきたらただじゃおかないんだから」
芽衣子「……なぜ私を置いて」
寮長「うーん」
※ 真緒
※ 日が暮れて
和「ふう、疲れたな」
真緒「ああ……」
日が…落ちていく。
今日もまた、あのホテルなんだろうか。
和「さてと、そろそろ帰ろうか」
真緒「……寮にか?」
和「まさか」
真緒「………」
和「昨日のホテルさ、行こうぜ」
真緒(仕方ない……)
※ホテル内
ドアが閉まると、部屋はまさしく二人きり。
莉緒たちが入ってくる事も無い二人きりの部屋。
平然としている阿部高は、この状況をどう思っているんだろう?
教師と生徒という関係が薄れても、なんらおかしくは遠い異国。
ぼくは男で、阿部高は女の子。
自分の身の危険を考えたりはしないいんだろうか。
……いや、ぼくの方が気をつけなきゃいけなかったりして。
和「ん? どうしたい?」
真緒「あ、いや、何でもない」
和「そうか」
真緒「ああ」
和「じゃ、風呂に入るか!」
真緒「あ、ああ…入っておいで」
和「なに言ってるんだ、キミも入るんだよ」
真緒「はい?」
和「だから、オレとキミで」
真緒「い、いや、阿部高、それはだな」
和「遠慮することないさ。男同士、背中を流そうぜ」
この子は……
もっと自分を大切にしなきゃ、両親も悲しむっての。
真緒「あのな……それはだめだから」
和「恥ずかしいのかい?」
真緒「そ、そうじゃなくてさ、分かるだろ?」
和「分からないぜ」
真緒「とにかく、無理」
和「ふ、キミは照れ屋だな。よし!」
真緒「な、何がよしだ?」
和「ふふ、脱がすのを手伝ってやろうと思ってな」
阿部高がにじりよってくる。
真緒「お、おい……」
和「男は度胸!」
真緒「アッー」
最終更新:2010年03月05日 21:39