シナリオ 8月2日(木曜日)・その3
太陽の季節
立ち上がった八十記がスタスタと前を歩いていく。
結局、いまいちよく分からない話だったけど、
悪い話じゃなくて良かった。
真緒「おーい、待ってくれ!」
※ビーチへ
莉緒「あ! いたわよ!」
奏「あ!」
芽衣子「また二人で……」
和「最近怪しいぜ。なぁ寮長」
寮長「ふふ、そうですね」
せえら「遅れましたわ」
真緒「皆来てたのか」
奏「どこ行ってたの?」
莉緒「二人でいたわけ?? 真緒くん! せえら!」
せえら「まったく……寺井ときましたら。
ええ、そうですわよ」
莉緒「な! や、やっぱり!」
奏「最近、せえらちゃんとセンセいつも一緒だし……」
真緒「い、いや、別に変な事はしてないからな?」
莉緒「当たり前よ!」
芽衣子「安心致しました魔王様」
和「ああ、八十記さんに先を越されたかと思ったぜ」
せえら「なーに言ってますの」
真緒「はは……」
真緒「お! 寮長!」
寮長「はい?」
久しぶりの寮長の水着だ。
相変らず……美しい。
せえら「………」
せえら「センコー! いやらしい目で見るなですわよ」
真緒「え? そ、そんな事」
寮長「………」
寮長が逃げてしまった……
せえら「まったく……どうしようもありませんわね」
真緒「す、すまない」
奏「なに謝ってるの?」
和「ふ、良いじゃないか。健康な証拠さ」
せえら「ハレンチですわ」
莉緒「まったくね」
芽衣子「魔王様……芽衣子の、芽衣子の水着姿を眺めて下さいまし」
莉緒「ちょっと!」
せえら「やれやれですわ」
真緒「はは……」
和「なぁ、全員来た事だ。泳がないか?」
奏「泳ごー!」
せえら「ええ、そうしましょう。
寺井に岸岡も行きますわよ!」
莉緒「わ、私は魔王の監視をしてるから良いわ」
芽衣子「真緒様、私に手取り足取り、泳ぎをお教え下さい」
せえら「まったく……」
楽しい夏の時間が過ぎていく。
きっと、思い出に残るだろう時間が──
最終更新:2010年08月12日 00:51