シナリオ 8月3日(金曜日)・その1
お嬢様に戻しちゃおっ☆
※真緒部屋
ビーチから帰った翌日。
昨日の疲れが残っているのか、八十記たちは部屋で静かに過ごしているようだ。
その間にってわけじゃないけど、ぼくは溜まっている仕事を部屋で片付けている。
※コンコン
真緒「はい、開いてるよ」
ドアが開き、
メイド長が入ってきた。
てっきり、八十記か誰かだろうと思っていたけど、いったいどうしたんだろ。
真緒「メイド長? どうしたんですか?」
メイド長「お仕事中すいません」
真緒「いえ、それは構わないですけど」
メイド長「昨晩の話、覚えてますよね?」
真緒「ええ、もちろん」
メイド長「さっそくなんですが、今からお嬢様をお嬢様に戻したいと思います」
真緒「今からですか?」
メイド長「はい、具体的な作戦といいますか、案を説明致します」
真緒「ちょ、ちょっと待って下さい」
メイド長「なんでしょうか?」
真緒「今からなのは良いんですけど、なんか急いでません?」
メイド長「………」
真緒「あ、昨日の今日ですぐ行動するって思ってなくて」
メイド長「すぐに始めなければいけません。協力してくれますよね?」
真緒「それは良いですけど……」
何か必死というか……
気持ちがあせってるのかな?
メイド長「では、私が考えた作戦を──」
真緒「どんな作戦です?」
メイド長「簡単に言いますと、お嬢様の不良グッズを隠すだけです」
真緒「ふ、不良グッズ」
メイド長「ええ、お嬢様の部屋にあるそういう物をすべて隠しましょう」
真緒「八十記の部屋にそんなのが? でも、実家の部屋にはなかったですよね?」
メイド長「それは、旦那様や奥様の目もありますから」
真緒「あ、なるほど」
メイド長「それで、先生にお嬢様を引き付けておいて欲しいんです。
その間に私がお嬢様の部屋へ入りますから」
真緒「はぁ、分かりました」
メイド長「十分程度で終わりますので」
メイド長「では、さっそく」
真緒「でも……グッズを隠した位で効果あるんですか」
メイド長「さほどないと思われます。が、そのような物が回りにない生活が
まずは第一歩なんです」
真緒「まぁ、そうですね」
メイド長「さ、お願いします」
真緒「わ、分かりました」
最終更新:2010年08月13日 18:33