シナリオ 8月3日(金曜日)・その3
じぇら☆しぃ
※食堂
真緒「あら、先客がいる」
せえら「………」
阿部高と北上が楽しそうに話していた。
すぐにぼくらに気がついたようで、こっちへとやってくる。
和「やぁ、お二人さん」
奏「むー、また二人でいるし」
真緒「いや、たまたまそこで会ったというか」
せえら「なに言ってますの? わたくしに話があると仰ったじゃにゃーですか?」
和「ふむ。すると、連れ出したと」
奏「また嘘つくし」
真緒「あ、そ、そうだったな。すまない」
和「なんだキミ、様子が変だぜ」
奏「うん」
真緒「べ、別に変じゃないって」
せえら「………」
和「まぁいい、それよりどうだ? 一緒にお菓子でも食べないか?」
奏「あ、アタシがブラック入れてあげるよ?」
真緒「ああ、ありがとう。それじゃ混ざらせてもらおうか」
奏「ひひ」
和「そうこなくちゃな。
ん? 八十記さんどうしたんだ?」
せえら「………」
見ると、しかめっ面の八十記がいた。
嫌なんだろうか?
しかし北上、阿部高共に仲良いはずだからそれはないはずだけど。
真緒「八十記、どうしたんだよ」
せえら「どうもこうもありませんわ。行きますわよセンコー」
真緒「ど、どこに?」
奏「え? なんで?」
和「どうしたんだぜ? なにを怒ってるんだ?」
せえら「わ、ワタクシは別に怒ってなど……
ただ、大事な話がセンコーとありますから」
奏「センセ、そなの?」
と聞かれるが、どう答えようか。
大事な話なんてないのだけど、話をしようと誘い出したのは事実なわけで。
真緒「えーと」
──ここは、八十記に合わせておこう。
妙に機嫌悪いし、つむじ曲げられて部屋に帰られてもいけないからな。
真緒「うん、ちょっと大事な話があるんだ」
せえら「………」
和「そうか、なら仕方ないな」
奏「んー、じゃ、話が終わったら来てね」
真緒「ああ、悪いな」
せえら「では、カナちゃん阿部高、失礼しますわね」
最終更新:2010年08月13日 18:37