シナリオ 8月5日(日曜日)・その1
疑惑の二人
※食堂
芽衣子「……というわけだ」
和「誰かが屋上に?」
寮長「………」
芽衣子「昨晩なにをしていたか、各自言ってもらおう!」
真緒「き、岸岡、何もそこまでしなくても」
朝、緊急会議が食堂へ開かれていた。
昨夜の屋上での件だ。
結局思い出せないし、財布も無事だったので、
ぼくとしてはまぁいいかって所なんだけど。
芽衣子「いえ、これは許される事ではありません」
芽衣子「必ず犯人を見つけ出し、この私が罰を与えます」
真緒「もういいってば」
和「しかし、いったい誰なんだろうな。
言っておくが俺じゃないぜ?」
真緒「ああ」
和「俺ならそんなチャンスにどこかへ行ったりはしないからな」
真緒「チャンス?」
和「ま、まぁ、無抵抗の相手に無理やりってのは好きじゃないが」
真緒「な、何の話だよ……」
寮長「先生、体の方は大丈夫ですか?」
真緒「ああ、大丈夫だよ。昨日はありがとう」
寮長「いえ、でもビックリしました。
最初は寺井さんと岸岡さんがしたのかと……」
芽衣子「寮長……私がすると思うのか?」
寮長「あ、いえ、思ってませんよ」
真緒「まぁ無事だったんだしさ」
和「だが怖いな。変な奴が入ってきてるのか?」
寮長「それはないと思いますけど」
芽衣子「………」
真緒「……ん、莉緒」
※和、りょ。入れ替え
莉緒「あら、元気そうじゃない。残念だわ」
奏「センセ、大丈夫?」
真緒「ああ、大丈夫だよ」
芽衣子「……北上さん、昨晩は何をしていた?」
奏「アタシ? 部屋で詩を書いてたよ」
真緒「北上じゃないというか、皆じゃないと思うぞ岸岡」
芽衣子「ですか……」
莉緒「まったく……あんまり心配かけるんじゃないわよ」
奏「そだよ」
真緒「いや、すまない」
芽衣子「所で、八十記さんは?」
奏「部屋にいるよ」
莉緒「誘ったんだけど、部屋にいるって言ってたわ」
真緒「………」
真緒「あ、メイド長」
メイド長「来てもらえますか? いいえ、来て下さい」
真緒「は、はい」
※アウト
芽衣子「真緒様」
莉緒
「連れ去られたわね」
奏「むー」
※和、りょ
和「近頃八十記さんと怪しいが、メイド長とも怪しいぜ」
和「夜二人でコソコソと話してるのを俺は知ってる」
寮長「そう言えば、近頃よく話されてますね」
※三人
莉緒「な、なんですって!?」
芽衣子「………」
奏「えぇ……ダメだよ」
莉緒「め、
メイド長と手を組んだっていうの?
て、手ごわいわね」
奏「うん、メイド長ロックだし」
芽衣子「まさか……この私を見捨て……」
芽衣子「ま、魔王様に限ってそんなこと!」
※二人
和「ふぅ、相変らずだぜ」
寮長「ええ」
最終更新:2010年08月13日 20:18