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シナリオ 8月5日(日曜日)・その3

 DQN真緒


※食堂
メイド長に引っ張られて食堂へ着く。
驚いた様子でこちらを見る莉緒たち。

恥ずかしさとかっこ悪さで逃げたしたい気持ちだが、
メイド長はそんなぼくの気持ちなどお構いなく、莉緒たちへと引っ張って行く。

※め、か、り、

莉緒「な、なに……なんなのその格好?」

奏「センセ! ロックじゃん!」

真緒「いや、これは……はは」

メイド長「さ、先生、どうぞ」

真緒「ど、どうぞって何を言えば」

メイド長「ヤンキーとして二人に接して下さい」

真緒「そんな」

メイド長「お嬢様のためです!」

真緒「ぐ……」

莉緒「なに? メイド長となにをコソコソしてるわけ?」

奏「ナゴミの言った通りだし」

真緒(……うぅ、やだなぁ)

真緒(まぁ、後でこうでしたーって言えばいいだけか)

莉緒「ちょっと真緒くん! 聞いてるの!」

奏「黙ってちゃダメだよ!」

真緒(ヤンキー、ぼくはヤンキー)

真緒(よし!)

莉緒「なんとか言いなさいよ!」

真緒「う、うるせぇよ」

莉緒「な!?」

奏「センセ?」

メイド長「……その調子です。私は後ろから見てますので」

真緒「……はい」

※莉、か

真緒「うるせぇぞ小娘!」

莉緒「な、なによいきなり! 変な格好してきたと思ったら、
なに変な言葉使ってるのよ!」

奏「センセ……それはロックじゃないよ」

真緒「んな事でギャ-ギャー言うんじゃねぇ。
それより莉緒、お前」

莉緒「な、なによ!」

真緒(ぐぅ……ヤンキーっぽく)

真緒「胸でかくなってね?」

莉緒「!?」

真緒「うひゃひゃ、おっぱいちゃーん」

メイド長「………」

莉緒「さ、最低!」

真緒「あ、莉緒」

真緒(言い過ぎた……)

奏「………」

真緒(冷たい視線が痛い……だが)

真緒「どうしたんでちゅか?」

奏「な! なにそれ!」

真緒「怒ってるんでちゅか?」


「う~~」

真緒「ばぶばぶ」

奏「アタシは赤ちゃんじゃないし!
センセなんて大ッ嫌い!」

真緒「あ、北上」

メイド長「………」

真緒「………」

真緒「凄く…心が痛いです……」

メイド長「我慢して下さい。
さ、残りの方にもどうぞ」

真緒「残りのって……」

;りょ、あ、め

和「ど、どうしたんだキミぃ」

芽衣子「……真緒、様?」

寮長「先生……」

真緒(……くそ、もうやりきってやる)

真緒「あ゛? どうもしねぇ」

和「んん?」

真緒「オールすっか?」

真緒「寮で毎日パーティーでもすっか。
酒飲んでオールよオール! あひゃひゃ」

寮長「………」

芽衣子
「ま、真緒様? いったいどうなされたのです?」

寮長「先生? そんな言葉は止めて下さい!」

真緒「う……」

和「ヤンキーの真似事など良い男のすることじゃないぜ?」

芽衣子「魔王様は魔王様らしくして貰いたいと思います」

寮長「先生は先生らしくして下さい。そんな先生は見たくありません」

真緒「………」

真緒(や、止めたい)

真緒(しかしメイド長の視線が……くぅ)

真緒「い、いいかお前ら、今日からオールすっからな?
今から酒買って来っからよ!」

和「………」

芽衣子「………」

寮長「………」

だ、駄目だ。
三人の冷たい視線に耐え切れない。
早く食堂を出よう。

真緒「じゃあな!」


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最終更新:2010年08月13日 20:31
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