シナリオ 8月9日(木曜日)・その5
馬鹿ップル
※街、河川敷。
※寮長ルートで使用した背景
ホテルから逃げた僕らは、寮には戻らず街中にある河川敷で止まっていた。
さっきまでの事が嘘に思えるくらい、静かで穏やかな場所だ。
真緒「一息入れようか、追ってくるなんて事はないだろうしさ」
せえら「ええ……でも、ビックリしましたわ」
真緒「ぼくもだよ」
せえら「………」
せえら「そ、それで、さっきの言葉は本当なんですの?」
真緒「うん、本気だけど」
せえら「う、嘘は許さにゃーですわよ!」
真緒「嘘じゃないけど、八十記は良いのか?
ぼくと八十記はその、少し離れてるだろ?」
せえら「年齢のことですの?」
真緒「ま、まぁそうだな」
せえら「そんなの関係ないですわ!」
真緒「そっか、ちょっとそれを気にしてたりしてた」
せえら「そんなことくらいでワタクシの気もちは揺らぎませんわよ」
真緒「はは……ありがとな」
せえら「それよりもセンコー、ワタクシのことをどう思ってますの?」
真緒「ど、どうって、そんなのさっきので分かっただろ?」
せえら「いいえ、ちゃんと言わないと分かりませんわ」
真緒「さ、さっき言ったじゃないか」
せえら「もう一度ちゃんと言えですわ」
真緒「……わ、分かったよ」
せえら「ええ、ではどうぞ」
真緒「………」
真緒「ぼくは八十記の事が」
せえら「ちょっとお待ちになって!」
真緒「な、何だ?」
せえら「八十記? せえらではなくて?
真緒「いや、それは八十記で良いんじゃないかな?」
せえら「ダメですわ。さっきは名前だったじゃにゃーですか!」
真緒「そ、それは勢いもあったしさ」
せえら「………」
真緒「う……分かった、分かったから」
せえら「今からワタクシのことは名前で呼ぶです。いいですわね?」
真緒「あ、ああ、二人の時はそうするからさ」
せえら「ふふ、それじゃどうぞ」
真緒「どうぞって……はぁ、恥ずかしい」
せえら「て、照れるなですわ!」
真緒「よし! 男らしくもう一度!」
せえら「さあ、こいですわ!」
真緒「せえら、ぼくは君が好きだ」
せえら「……ふふ」
真緒「こ、これでいいか?」
せえら「え? それだけですの?」
真緒「そ、それだけって他に何があるんだよ?」
せえら「大事なことが抜けてるじゃにゃーですか!」
真緒「……ぐ、ばれたか。それも言わなきゃ駄目か?」
せえら「当たり前ですわ」
真緒「……それじゃ、せえら」
せえら「はい」
真緒「もうちょっと大きくなったら、ぼくと結婚して下さい」
せえら「………」
真緒「え? 駄目?」
せえら「だ、だめじゃにゃーですよ。ええ、ええ、しょうがねーから結婚してやるです」
真緒「そうか」
せえら「まったく、最初からプロポーズしておけばお見合いなんてしなくて良かったですのに」
真緒「はは、そうだな。でも、なかなか気づけなくてさ」
せえら「……今は気づいたと?」
真緒「うん……遅くなったけど」
せえら「ねぇ、真緒先生」
真緒「ま、まお!?」
せえら「そ、そんなに驚くなですわ!
結婚相手なんですから、名前くらい当たり前ですわよ!」
真緒「ま、まぁそうだけど、いきなりすぎて」
せえら「まったく……この馬鹿真緒と来ましたら」
真緒(くそ、可愛いな)
せえら「そうそう、プロポーズには指輪がつきものですわよね」
真緒「そうだけど、今はないぞ」
せえら「そんなの分かってますわよ」
真緒「それにまだ先の話だしさ」
せえら「ですからそれまでの間、指輪の代わりが欲しいですわ」
真緒「指輪の代わり?」
せえら「わ、ワタクシに言わせるなです……察しろですわ」
八十記が……
あ、いや、せえらが顔を近づけてくる。
これは、あれか。
真緒「分かった、目を閉じて」
せえら「ん……」
★8/9キス---スチル5
- 昼、河川敷でキスする二人、私服
- 構図は二人がキスしてるのを、表情は当然そういうのでw
○狙い・・完全デレのせえらでry
○時間・・昼
○場所・・河川敷
○人物・・せえら、真緒
○服装・・私服
○表情・・上記に
○構図・・上記に
○
シナリオ実例・・以下
※共通の酔っ払った顔とかをキスする前の見つめあいに使うとかいいかも
目を閉じたせえら。
ぼくは肩にそっと手をおいて、彼女を見つめる。
息が触れ合う程の距離。
今までこんなに近くでせえらを見た事がないせいか、
異常な程心臓がバクバクいってる。
真緒「い、行くぞ」
せえら「は、早くこいですわ」
唇が重なる。
ぼくと彼女の距離が一気に縮まって、
結婚を約束した恋人になったんだと実感できた。
せえら「ん……んん」
真緒(ちょ……舌)
せえら「んんん……」
真緒(だ、大胆すぎるだろおま……)
軽いキスで離そうと思っていたのに、思わぬ攻撃に離せない。
こ、こいつ、ぼくよりずっと下のくせしてこんな……
せえら「んん……はぁ」
※
真緒「お、おまえ……凄いな」
せえら「そう、ですの? 初めてですわよ?」
真緒「だ、だって舌を……」
※北上のキスの複線というか関連でもあったりshます
せえら「ふふ、カナちゃんと研究してましたの」
真緒「な!? まさか二人で!?」
せえら「ち、ちがいますわよ! 変な想像するなですわ!!」
真緒「そ、そうか。安心した」
せえら「まったく……」
せえら「で、真緒先生は初めてかしら?」
真緒「あ、うん、初めてだった」
せえら「ふふ、その年でキスもまだなんて、
ほんとしょうがないですわね」
真緒「ぐ……」
せえら「ふふ、可愛いですわよ」
真緒(ぬう、大人をからかって)
※まtr
せえら「え? あん……」
せえら「ん……は、はげしゅいですわよ」
せえら「ん、んんん……」
※離してw
真緒「……はぁ、どうだ?」
せえら「……強引すぎますわ」
真緒「ぬう」
せえら「ま、嫌いじゃありませんけど」
せえら「次は優しくして欲しいですわ」
※ry
何かを覚えた猿のように、ぼくらは何回も何回も唇を重ねた。
きっと周りの人も見ていただろう。
そんな事もお構いなく、ぼくら二人の世界は過ぎて行く──
最終更新:2010年11月07日 09:59