シナリオ 8月1日(火曜日)・その2
プライベートビーチ!!
そして──
目の前に広がる無人の浜と海。
これも全部八十家の土地だっていうんだから驚きだ。
せえら「ふふ、どうですのセンコー?」
真緒「凄い……」
せえら「ま、人がいなくてつまらにゃーかもですけど」
真緒「いやいや、むしろいない方が落ち着くよ」
せえら「あら、そうですの?」
真緒「だってさ、この時期の海なんて人だらけだろ?
泳ごうにも泳ぎにくいしな」
せえら「まぁ、そうですわね」
真緒「ああ、少し寂しいというか、水着のお姉さんを見れないのは残念だけど」
せえら「……なにサラッと言ってますの」
真緒「あ、いや」
莉緒「色ボケ魔王ね」
奏「スケベは嫌いだし」
真緒「ち、違うって、これは男なら──」
真緒「ハッ!?」
莉緒「なによ?」
奏「センセ?」
せえら「はぁ……またですの」
寮長「え? 先生?」
久しぶりに見た寮長の水着。
相変らず綺麗だな……
和「おいおいキミぃ、ちょっと露骨すぎないかい」
莉緒「まったく……ほんっと寮長が好きよね」
寮長「………」
真緒「ち、違うってば、皆の水着も可愛いぞ?」
奏「嘘くさいし」
せえら「ですわね」
真緒「う、嘘じゃ」
芽衣子「ありませんね?」
真緒「き、岸岡」
芽衣子「真緒様、英雄色を好むということもありますゆえ、
多少の目移りは芽衣子も我慢致します」
真緒「いや、だから」
芽衣子「ですが、あまりにも酷いようならば、
私以外は水着は禁止に致します」
真緒「な、なに馬鹿な事を」
芽衣子「小娘どもよ、心しておくのだ!」
奏「やだし」
せえら「なに言ってますの」
莉緒「ふざけないでよ。私服暑いし嫌に決まってるでしょ」
和「そうだぜ岸岡さん」
寮長「………」
芽衣子「貴様等の心がけ次第だ。私の真緒様を誘惑するようならば、
有無を言わせず着替えさすぞ」
和「おいおいおい、正気かい」
莉緒「………」
せえら「………」
奏「………」
真緒(う、まずいな)
真緒「ま、まぁ岸岡も冗談だから本気にするな。
それより泳ごうか」
芽衣子「真緒様?」
せえら「ええ、そうしますわよ」
奏「でもセンセ着替えてないじゃん?」
真緒「あ、そうだな」
莉緒「なんで着替えてきてないのよ」
真緒「いやまぁそれは」
真緒(ちょっと一人になりたいっていうか)
莉緒「早く着替えてきなさいよね」
真緒「あ、ああ。着替えてくるから先に遊んでてくれ」
芽衣子「真緒様、芽衣子も一緒に」
莉緒「ちょっと岸岡芽衣子」
芽衣子「なんだ?」
真緒「あー、岸岡も待っててくれ。すぐに戻ってくるからさ」
芽衣子「しかし」
真緒「すぐに来るからさ」
芽衣子「はい……寂しいですが芽衣子はここでお待ちしております」
真緒「うん、頼むよ。それじゃ着替えてくる」
最終更新:2010年09月12日 18:01