シナリオ 7月3日(火曜日)・その5
仲良し二人組、学園案内乱入
真緒「やれやれ、あいつ等にはまいったな」[plc]
寮長「ふふ」[plc]
逃げずに一緒に回っても良かったけど、
時間も限られているのでスムーズに事を済ませたい。[plc]
真緒「ここは人気が無いね」[plc]
寮長「はい、空き教室しか回りにはありませんから、いつもこんな感じです」[plc]
真緒「なるほどね」[plc]
奏「あれ、センセと寮長じゃん」[plc]
せえら「ほんとですわね」[plc]
真緒「うっ……なんでここに」[plc]
また障害が……[lr]
なんでまたこんな人気のない所にいるんだ。[plc]
それはそうとこの二人、仲良いみたいだな。[plc]
奏「なんでって、それはこっちの台詞だし」[plc]
せえら「ですわね。なぜ寮長と二人でこんな所にいるのかしら?」[plc]
寮長「案内していたんですよ」[plc]
奏「ふ~ん。なんだかセンセ、寮長ばっかりだし」[plc]
せえら「ですわねかなちゃん。なんだか気に入りませんわ」[plc]
真緒「ばっかりって、別にそんな事はないと思うぞ」[plc]
奏「そっかなぁ……せえらちゃんはどう思う?」[plc]
せえら「ワタクシも同じですわ」[plc]
真緒(なんか機嫌悪いな……)[plc]
寮長「ほら、私は委員長ですから。それでですよ」[plc]
真緒「そ、そうなんだよ」[plc]
せえら「まぁ……いいですわ。
それよりも案内をしていたと」[plc]
寮長「ええ」[plc]
奏「ねえ、せえらちゃん。あのさ──」[plc]
せえら「──ですわね」[plc]
ヒソヒソ話を始めだす二人。[plc]
何を話しているのか知らないけど、凄く嫌な予感。[plc]
奏「へへ、セーンセ!」[plc]
真緒「何だ?」[plc]
奏「アタシとせえらちゃんが案内してあげる」[plc]
真緒「え?」[plc]
せえら「案内すると言ったのですわ。ちゃんと聞いてやがれです馬鹿センコー」[plc]
真緒「いや、気持ちは嬉しいんだけど──[lr]
もう案内してもらってるしさ」[plc]
寮長「私なら別にかまいませんよ先生」[plc]
寮長、笑顔でそんな事を言わないでくれ……[plc]
北上と八十記と三人で回っても構わない。[plc]
構わないんだけれど──[lr]
本音を言うと寮長に案内してもらいたいわけで……[plc]
真緒「いやでも、ここまで案内してもらったからさ、最後までしてもらいたいかな」[plc]
寮長「私に、ですか?」[plc]
真緒「そう、寮長に」[plc]
奏「……せえらちゃん」[plc]
せえら「……ええ」[plc]
奏「なんだかセンセ、アタシたちが嫌みたいな感じだし」[plc]
せえら「生徒を選り好みするなんて、教師の風上にも置けませんわね」[plc]
真緒「い、いや、そういうわけじゃ……」[plc]
み、見透かされてしまった。[lr]
当たってるだけに何も言えないな。[plc]
真緒「分かった……」[plc]
奏「ヤタ!」[plc]
せえら「まったく、最初からそう言えばいいんですわ」[plc]
寮長「ふふ」[plc]
せえら「それでは、体育館裏へ案内いたしますわ」[plc]
奏「エー! アタシの所が先だよ」[plc]
せえら「いいえ、ダメですわ。ワタクシが先ですわ」[plc]
奏「センセにロックを教えなきゃいけないし」[plc]
せえら「カナちゃん、センコーにはヤンキー教師になってもらうんですのよ」[plc]
奏「だめだよぅ。センセはロックな男になるんだから」[plc]
せえら「いいえ、ヤンキーですわ」[plc]
奏「せえらちゃんのケチッ! 譲ってよ!」[plc]
せえら「伝説のヘッドは引かないのが信条ですわ」[plc]
奏「むー」[plc]
せえら「カナちゃんが怒ったってちっとも怖くにゃーです」[plc]
喧嘩勃発。[lr]
仲が良いのかと思ったらこれだ。[plc]
真緒「寮長、いこう」[plc]
寮長「え? ですけど……」[plc]
真緒「二人には悪いけど、もう時間も無いしさ。[l]
それに、どこへ連れて行かれるか分からないから」[plc]
寮長「分かりました……先生がそう仰るなら」[plc]
最終更新:2010年07月18日 00:29