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シナリオ 7月5日(木曜日)・その4

 覚醒


午前の授業が終了。[plc]
心配していた騒ぎもおきず、無事に進める事ができた。[plc]

スムーズに進む授業は早いもので、
もう昼なのかと思ってしまった程だ。[plc]

さて、そのお昼はどこで食べようか。[plc]

真緒「うーん」[plc]

と悩んでいるぼくの目の前を走っていく生徒。[lr]
食堂か購買部へ行っているんだろう。[plc]

どっちも人だらけだろうな……[lr]
落ちついて食べたいし、うん、今日は職員室で食べよう。[plc]

数人の職員の姿しか見えない職員室。[plc]
まだ授業から戻ってきてないのか、それとも別の所で食べているんだろうか。[plc]
何にせよ、落ちついて食べられるな。[plc]


真緒(お? 音河先生がいる)[plc]

一緒にご飯でもと思ったけど、残念ながらもう食べているようだ。[plc]

真緒「音河先生」[plc]

双葉「あ、要先生」[plc]

真緒「何食べてるんですか?」[plc]

双葉「え、あの、ラーメンを」[plc]

双葉「ちょうど今食べ終わりましたけど」[plc]

真緒「熱いラーメンですか」[plc]

双葉「え、ええ」[plc]

真緒「まぁでも、ここはクーラー効きすぎて寒いですし、
ちょうど良いのかもしれませんね」[plc]

双葉「は、はい」[plc]

真緒「ぼくもあったかいものにしようかな」[plc]

双葉「え、ええ」[plc]

真緒(ん?)[plc]

妙にソワソワしてる音河先生の様子が気になる。[plc]
寒いんだろうか?[plc]

真緒(あら)[plc]

眼鏡が曇ってる。[lr]
あんなに真っ白に曇ってるんじゃ前が見えないんじゃ……[plc]

双葉「ど、どうかしましたか?」[plc]

真緒「音河先生、眼鏡曇ってますよ」[plc]

双葉「は、はい、そうですね」[plc]

真緒「眼鏡拭いたらどうですか?」[plc]

双葉「え? 今なんて?」[plc]

真緒「あ、いや、眼鏡を拭いたらどうかなって」[plc]

双葉「……なぜそんな事を言うんです?」[plc]

真緒「なぜと言われましても……それじゃ見えないかなと思っただけで」[plc]

双葉「え、影羅をそんなに出したいんですか!!」[plc]

真緒「な、何言ってるんですか。そんな事ないですよ!」[plc]

双葉「あぁっ」[plc]

真緒「ええ?」[plc]

双葉「く、苦しい……」[plc]

ま、まずい。[lr]
また音河先生が……[plc]

双葉「う、うう……だめよ。お願いだから良い子にしてて……」[plc]

双葉「まだ出てきちゃだめ。ね?」[plc]

真緒(………)[plc]

真緒(な、何やってんだこの人……)[plc]

真緒(眼鏡外したそうにチラチラ見てくるし)[plc]

真緒(やばいな……)[plc]

真緒(逃げなければ!)[plc]

芽衣子「真緒様はおられるでしょうか?」[plc]

真緒「岸岡! 良い所に!」[plc]

芽衣子「え? あ、あの?」[plc]

真緒「さ、出よう!」[plc]

芽衣子「は、はい」[plc]

双葉「………」[plc]





真緒「助かったよ」[plc]

芽衣子「助かったのですか?」[plc]

真緒「うん」[plc]

芽衣子「なんのことか分かりませんが、私が真緒様を救ったのですか?」[plc]

真緒「うん、助かったよ」[plc]

芽衣子「………」[plc]

芽衣子「お礼など……僕として当然のことをしたまでですから」[plc]

芽衣子「魔王様のピンチを私が……ふふ」[plc]

真緒(………)[plc]

真緒(逃げた先もまた……)[plc]

真緒「それはそうと、どうしたんだ?」[plc]

芽衣子「あ、はい。真緒様にお話があります」[plc]

真緒「何だ?」[plc]

芽衣子「そろそろ動き始めるべきではないかと思います」[plc]

真緒「動き始める? 何かするの?」[plc]

芽衣子「………」[plc]

真緒「岸岡?」[plc]

芽衣子「まだお目覚めにならないみたいですね」[plc]

目覚め?[lr]
魔王がどうのこうのって話?[plc]

真緒「だから何回も言ってるだろ。ぼくは魔王じゃないんだからさ」[plc]

芽衣子「………」[plc]

芽衣子「魔王様としての威厳を常にお持ちになってください」[plc]

真緒(……やれやれ)[plc]

芽衣子「そのことを言いに参りました」[plc]

真緒「あ、ああ。分かったよ」[plc]

真緒「それよりさ、昼は食べたのか?」[plc]

芽衣子「はい」[plc]

真緒「そっか……一緒にって思ったんだけどな」[plc]

芽衣子「な!」[plc]

真緒「ついでに食堂の案内もしてくれたらなーと思ってたけど残念」[plc]

芽衣子「ま、魔王様!」[plc]

真緒「ん?」[plc]

芽衣子「そ、それは二人で食べるということですか?」[plc]

真緒「一緒にだから当然そうなるよね。
でも食べてるんだったら仕方ないか」[plc]

芽衣子「も、申し訳ありません……ですがご案内ならすぐにでも」[plc]

真緒「無理しなくてもいいよ」[plc]

芽衣子「無理などとは微塵も思っておりません」[plc]

芽衣子「芽衣子は案内したいのです!」[plc]

真緒「いやいや、いいって。
今度またお願いするからさ」[plc]

芽衣子「そうですか……
魔王様がそう言われるなら」[plc]

真緒「次は頼むよ岸岡」[plc]

芽衣子「もちろんです。でも次はいったいいつに……」[plc]

芽衣子「せっかくご一緒できたのに……」[plc]

芽衣子「真緒様とのランチ……」[plc]

真緒(うーん、落ち込んでるな)[plc]

真緒「まぁ、ほら? 寮でだってできるだろ?」[plc]

芽衣子「寮で、ですか?」[plc]

真緒「ああ、ぼくはいつだっていいから」[plc]

芽衣子「は、はい!」[plc]

真緒「うん、じゃあぼくは行くよ」[plc]

芽衣子「はい真緒さ──あ!」[plc]

真緒「なんだ?」[plc]

芽衣子「………」[plc]

真緒「岸岡?」[plc]

芽衣子「この気配……まさか奴が……」[plc]

真緒「奴?」[plc]

芽衣子「魔界で仕留めた筈なのに……なぜ?」[plc]

芽衣子「落ちつけ……落ちつけ芽衣子」[plc]

真緒「だ、大丈夫か?」[plc]

芽衣子「こ、この感覚……私の邪気眼と共鳴している──!?」[plc]

真緒「お、おい……何言ってるんだ?」[plc]

芽衣子「魔王様」[plc]

真緒「な、なんだ?」[plc]

芽衣子「ここは私が奴を抑えます。ご心配には及びません」[plc]

真緒「だから何の話──って、おい!」[plc]


岸岡が走り去っていった。[lr]
……相変わらず訳が分からんな。[plc]

それはさておきと、職員室は危険だし食堂へ行ってみるか。[plc]



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最終更新:2010年07月19日 01:09
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