シナリオ 7月7日(土曜日)・その1
7月7日、晴れ
真緒「今日は寮長だけか」[plc]
朝の食堂。[lr]
休みのためか、いるのは寮長だけだった。[plc]
寮長「おはようございます」[plc]
真緒「おはよう、早いね」[plc]
寮長「いえ、先生こそお休みの日はゆっくりされたほうが」[plc]
真緒「そうしたいんだけど、やる事が多くて」[plc]
寮長「そうですか、大変ですね」[plc]
真緒「いや、まぁ、自分で選んだ職だしね」[plc]
寮長「そう、ですね」[plc]
寮長「あ、来たみたいです」[plc]
真緒「ん? 誰?」[plc]
寮長「あ、先生はゆっくりしてて下さい」[plc]
そう言って寮長は玄関へと歩いていく。[plc]
外から聞こえてくる車の音。[lr]
玄関からは複数の人の話声。[plc]
なんだろ……[lr]
何かあるのかな?[plc]
見に行ってみる
見に行かない(ここでは省略・作ってはいます
見に行ってみる
ちょと様子を見に行ってみるか。[plc]
寮長「あ、先生」[plc]
玄関先では、作業服姿の男たちと寮長がいた。[plc]
男たちは何かを担ぎ上げて寮へと入れているようだ。[plc]
真緒「あれ、もしかして笹?」[plc]
寮長「ええ、今日使う七夕用の笹です」[plc]
真緒「ず、ずいぶんと本格的なんだね」[plc]
寮長「ええ、去年もこんな感じでしたよ」[plc]
真緒「さすがというか」[plc]
寮長「あ、寺井さん」[plc]
莉緒「寮長! その男には気をつけなさいよ!」[plc]
寮長「おはようございます」[plc]
真緒「起きてたのか」[plc]
莉緒「おはよう寮長。
なにもされてないわね?」[plc]
寮長「はい」[plc]
真緒「おはよう寺井」[plc]
莉緒「………」[plc]
真緒「ん?」[plc]
莉緒「………」[plc]
真緒(無視は無いんじゃないか)[plc]
真緒「寺井、挨拶位しろ」[plc]
莉緒「………」[plc]
寮長「て、寺井さん」[plc]
ついに無視まで来たか。[lr]
こっちをまったく見ないのは悲しいとしか言えない。[plc]
真緒「なぁ、無視する事はないんじゃないか」[plc]
莉緒「………」[plc]
真緒「莉緒!」[plc]
莉緒「……ん」[plc]
真緒「莉緒、何も無視する事は無いだろ」[plc]
莉緒「……まあ、いいわ。口きいてあげる」[plc]
真緒「何がいいんだ? それに何怒ってるんだよ」[plc]
莉緒「いちいちうるさいわね。いいから準備しなさいよ」[plc]
真緒「準備?」[plc]
寮長「あ、先生はゆっくりしてて下さい」[plc]
莉緒「いいのよ寮長、せっかくの男手なんだからこき使わなきゃ」[plc]
真緒「何するんだ?」[plc]
莉緒「屋上に机を運ぶのよ」[plc]
真緒「ああ、七夕のか」[plc]
莉緒「そうよ、馬のように働きなさいよ!」[plc]
真緒「まぁ、手伝える事ならいくらでも」[plc]
莉緒「それじゃ、今年は休んでてもいいわよ寮長」[plc]
寮長「いえ、私も手伝いますよ」[plc]
莉緒「ダメよ! 二人っきりにはできないわ。
さ、行くわよ寮長」[plc]
寮長「て、寺井さん」[plc]
莉緒「真緒君、あっちの部屋の机と椅子を屋上へ運んでおくのよ。
分かったわね?」[plc]
真緒「あ、ああ」[plc]
寮長を押しながら、莉緒は行ってしまった。[plc]
寮長と二人でいると、高確率で怒ってくるんだよなぁ。[plc]
まぁ、それは良いとしてだ。[lr]
今日の祭りの準備をやろう。[plc]
合流地点
机と椅子もあるから、この部屋かな。[plc]
ひい、ふう、みい……[lr]
数自体は無いけど、結構大変かもしれない。[plc]
屋上まで持って上げるだけなんだけど、意外に重労働になる予感。[plc]
ま、これも仕事だ。頑張ろう[plc]
息を切らしながら屋上へ辿り着くと、
そこにはすでに笹が上がっていた。[plc]
何人かで運んでいたとはいえ、手際の良さに驚く。[l]
さらに、簡単な飾りつけまでしてあるのは感動というべきか。[plc]
真緒「へえ、雰囲気出てるな」[plc]
七月七日、七夕の日。[plc]
詳しくは知らないけど、織姫と彦星が年に一度会える日だっけ。[plc]
あれ? 七夕って昨日の夜から今朝にかけてじゃなかったかな?[plc]
……まぁ、細かい事はいいか。[plc]
真緒「さて、早く運んでしまおう」[plc]
真緒「まだまだあるなぁ……」[plc]
軽い物から重い物まですべて残っている。[lr]
さて、どれから運ぶべきか。[plc]
莉緒「ちょっと! まだ机ひとつだけしか運んでないじゃない!」[plc]
真緒「莉緒」[plc]
莉緒「いい? そこにある椅子と机とお菓子と食器と花瓶を運んでよね」[plc]
真緒「え、食器と花瓶も?」[plc]
莉緒「ええ、そうよ」[plc]
真緒「……大変だ」[plc]
真緒「なぁ莉緒、手伝って──」[plc]
……いない。[plc]
部屋の中をジッと見る。[lr]
一人でこれを運ぶとなると、結構疲れる。[plc]
出来ない事は無いけど、効率が悪いというか。[plc]
誰かが手伝ってくれるなら、わりと簡単に……[plc]
お! ちょうどいい所に。[plc]
真緒「おーい、北上!」[plc]
奏「ほえ?」[plc]
真緒「こっち来てくれー」[plc]
奏「なに? どしたのセンセ」[plc]
真緒「いい所に来てくれた。手伝ってくれ」[plc]
奏「手伝うって? なにを?」[plc]
真緒「屋上に机とか運ぶんだ。
重たいのはいいからさ、軽い物を運んでくれないか?」[plc]
奏「え、アタシが?」[plc]
真緒「そうだ、助けてくれ」[plc]
奏「そんなのかったるいし」[plc]
真緒「そう言わずにさ」[plc]
奏「それにさ、お手伝いなんてロックじゃないじゃん」[plc]
真緒「そう、か?」[plc]
奏「そだよ」[plc]
奏「ロックってのは机を運ぶんじゃなくて、窓から投げ捨てることだし」[plc]
真緒「………」[plc]
奏「ね、さぼっちゃおうよセンセ。
あっちでお菓子食べよ?」[plc]
真緒「さぼろうって言われてもな、一応頼まれた事だしさ」[plc]
奏「……ノリ悪いねセンセ。
せえらちゃんならすぐに乗ってくれるのに」[plc]
真緒「そう言わずに手伝ってくれないかな。
二人でやれば楽しいと思うんだ」[plc]
奏「楽しい?」[plc]
真緒「話ながらだと楽しいし、早いと思うよ。[lr]
ま、怪我だけは注意しないといけないけど」[plc]
奏「そう? 楽しいならいいよ」[plc]
真緒「お、ありがとう。んじゃ、さっそくやろっか」[plc]
奏「うん」[plc]
最終更新:2010年07月19日 01:29