最終話
────一ヵ月後。
( ^д^)「おねーえちゃん!! っと」
無邪気な少年のように森を走るでっていう。
暗い森の中で唯一光で照らされた、今となってはでっていうだけの秘密の場所。
そこにポツンとある一つの墓の前で足を止めると、
森で摘んだ、ピンク色のシュウカイドウをそっと、恥かしそうに墓前に置いた。
( ^д^)「すごいぜ、俺剣術ランキングで一位になったんだよ!」
嬉しそうに
まるでそこに誰かが居るかのように、墓に向かって話しかける。
( ^д^)「それでね! のうぇにももうちょっとで追いつきそうなんだよ! あののうぇにだよ、あはは……」
不意に虚しさと悲しみが訪れ、ゆっくりと顔を俯かせる。
が、すぐに顔をあげてニッコリと笑った。
( ^д^)「暗い顔はしないよ。姉ちゃんが命と引き換えに守ってくれた俺の人生、俺は……」
突然吹いた追い風がでっていうの背中をくすぶる。
( ^д^)「笑って生きるから!」
そう言って更に唇の端を吊り上げてみる。
風に揺られ、シュウカイドウの花が優しく靡いた。
ショタコン王国領土、サンドラの町は魔王の件から見事に復興しており、かつての様な賑わいを見せていた。
ゲートの前で少年と少女が気持ちよさそうに寝転んでいる。
( ゚∀゚)「やー、ホント平和だねー。嫁は蒼星石ちゃん」
(* - )「…平和……カバさん…おかげ」
(*゚∀゚)「や、まいったなww」
('A`)「まいったなwwじゃ、ねーよ。見せ付けてんじゃねーぞクソ餓鬼共」
J(◔ิ∀◔ิ)し「僕らの協力技があったからこそ、今の平和はあるんだよ!」
(*'A`)「そうそう! あのおまえがひょいってやって俺がドーンとやったやつ、あれが大きかったんだなー」
(;゚∀゚)「いやいや! っていうかマジカに傘棚さんいつから居たんですか」
/⌒:::: ◆⌒\
/ ひ ) ( ひ ヽ 「ちょっと待ったぁぁあああ!!」
_/ ` ∠_ ヽ´ 人
イ ゝイノ | ヽ 冫y彳 (;⌒ヽ
|| ヘ 。 | /| / 。 | /|ヽ
|| | 。 / | | | | 。 /.| | |
| | 。 / | | | | 。 / .| | |
|⌒| 。 | | /⌒● | | 。 _| イ| | 「その話」
\|` ヽ ヽ/ / ひ ) ゞ |`ヽ | | |
/|\人/\| ―/ ` ∠_ \|\人ヽ /|冫
|| || | | | | /| ゝイノ | \ ヽ|| | |/ |
||/|| | | | | / '|| 。 || \ || | || /
|| | | | | / /| 。 / |\ ) || | ||/ |「俺達抜きで盛り上がってんじゃねーよ!!」
ヽ| | | |. ┌|⌒|_| 。 / |/⌒/ | || | | | |
ヽ| | | || | | | 。 / _/ | | ヽ| | | |
| | | || |⌒|\人ヽノ|⌒| | | ヽ| | |
| く__く >>  ̄\__ | ̄ヾ.くく >_ > )
\ >. /ヽ.__/  ̄\./ ̄/ < /
`ー' .  ̄ ̄  ̄ ̄ `ー'
───名も無き平原。
ゆっくりと雲が流れる青空の下、色取り取りに花が咲き乱れるその場所で、
二組の男女がバッタリと顔を見合わせていた。
(´・ω・`)( ,,゚Д゚)「あっ!」
爪*゚ー゚)(;^∀^)「あっ!!
(´・ω・`)「やぁ、奇遇だね。僕らと同じで放浪の旅かい?」
爪*゚ー゚)「そんなところっス、強いて言うなら放浪ではなく修行っス。ルナ先輩にも同行してもらってるっス」
(*^∀^)「あははー、ステイは私が居ないとだめだもんね☆」
爪*゚ー゚)「ルナ先輩は塔の敵にフルボッコにされそうになってたっス」
(*^∀^)「余計なこと言うんじゃないわよ!☆! ムーンライトセレナーデェェェエ☆☆!」
ルナが叫びつつ、虹色の星を纏ってステイに飛び掛る。
( ,,゚Д゚)「……☆がうざい」
(´・ω・`)「やたら魔物には絡まれるし、めんどくさい奴等には会うし……はぁ。明日はもっと楽しくなるよね? ハム太郎」
( ,,゚Д゚)「さて、と。そろそろ例の場所で十六夜の滝が現れるようだが、どうする?」
(´・ω・`)「無論だね。早速行こうか」
未だ騒ぎ続ける二人をおいて、彼らはトコトコと歩き出した。
───ロザリア。
酒場のカウンターに二人の女性。
彼女たちの周りには空きの酒瓶が散乱し、それを見てマスターが苦笑いを浮かべていた。
从*゚∀从「ぷはぁ───!! 平和平和」
.*( ‘ ‘)*「お、さ、け。飲、み、す、ぎ」
从*゚∀从「あや、スマン巫女様。いやー、でもこうして真っ昼間から酒を飲んでいられるのもあいつのおかげですな」
.*( ‘ ‘)*「平和だからってショタコン王国の仕事をサボっちゃダメでしょ!」
从*゚∀从「あはは…、で、巫女様はまた隠居ですか?」
.*( ‘ ‘)*「たまーに梅しその稽古を付けにショタへ行こうかしらね。」
从*゚∀从「あぁ、そういえば昔は師弟関係にあったんでしたっけ」
.*( ‘ ‘)*「そんなようなモノね、まぁでも基本は隠居になるわね。いろいろ調べたいこととこあるし、魔王のこととか、梅しその蘇生のことや、それにあの子の事も……」
从*゚∀从「んー、残念です。それではそろそろ失礼しますね」
勘定を投げるようにポンと親父に渡し、外へと出て行く。
一方酒場の外では、
('、`;川「まったくもう、相変わらず疑問だけどなんで私は生き返ってるのよ……」
('、`*川「そうよ、三ヶ月前位に”偉大なる国王がなんちゃら”とか言う声を聞いて、あーもう! わけわかんない。今更国に戻るのも気まずいし」
カランコロン
从;゚∀从「…え? やぁ国王……?」
('、`;川「あ」
───サンドラ王室。
(*^w^)「6エリア異常なしです」
( ^ー^)「5エリア、同じく」
( ` ′)「2エリアも異常なしです、国王」
川 ゚ -゚)「ご苦労だった、役職の三人」
( ` ′)「ふぅ、しかし俺がショタコン王国の役職とはなあ…。でっていうやのうぇの方が適任な気がするが」
川 ゚ -゚)「あいつらが放棄したんだ。それにお前は腕も立つし頭も切れる」
( ` ′)「フッ、勿体無いお言葉、光栄の極みであります」
川 ゚ -゚)「さて、少し風に当たってくるよ」
梅しそは椅子から立ち上がり、テラスへ向かう。
不意に、キニが呼び止めた。
(*^w^)「国王、無理してませんか?」
そうかな、と微笑むと扉に手を掛けた。
三人は顔を見合わせて首をかしげた。
川 ゚ -゚)「はぁ」
テラスに出て、ため息を一つ。
空は青く澄み渡っていて太陽の日差しが眩しい。
下では、たくさんの人が動き、走り、話し、賑わう。
「平和」と言う字をそのまんま絵にした様な光景。
国王が民を導き、民が国王を支える。そんな理想郷。
そんな世界が今、目の前にあると言うことは心のそこから嬉しい。
完璧な世界。そのはずなのに、何かが掛けている。
それの正体は分かっている。けど、口には出さないし、取り戻そうともしない。
空を見上げる、青くて、眩しくて、虚しかった。
不意に、扉が開く。
入ってきたのはでっていうだった。
彼はひょこひょこと梅しそのそばまで来て、並んで空を見上げる。
( ^д^)「いい天気だな」
川 ゚ -゚)「そうだな。それよりどうしたんだ? 私はよく此処に来るがお前と此処で会うのは初めてだ」
( ^д^)「んー、なんだろ。なんとなくかな」
その言葉を最後にテラスには静寂が訪れる。
無言で何も無い空を見上げ続ける。
ふぅ、とでっていうが息を吐くと、彼は梅しそに問いかけた。
( ^д^)「あいつの事、気になってる?」
不意打ち。
でっていうの問いに、梅しそは図星を突かれた様に俯く。
川 ゚ -゚)「すこしな」
それを聞くと、でっていうは目線を梅しそからそらし空を見上げた。
( ^д^)「俺も気になるよ。でもさ、せっかくあいつが守ってくれた世界なんだ。思いっきり笑って生きようぜ」
それは、自分でもそう思っている。
ただ真っ直ぐな励ましは素直に嬉しい。
梅しそは笑顔ででっていうにそうだな、と返した。
川 ゚ -゚)「もう、会えないのかな」
今度は梅しそが問いかける。
その問いに、でっていうは万遍の笑みで答えた。
( ^д^)「会えるさ! 森にでも行ってみろよ、また落ちてるかもよwwww」
そう、だな。
うん。
今度はちょっと元気が出てきた。
梅しそはもう一度青空を見上げ、呟いた。
見上げた空は、青くて、眩しくて、希望に満ち溢れていた。
───日本。
雲ひとつ無い澄み切った青空。
どこからか風に運ばれてくる草花の匂い。
季節は夏を迎えようとしていた。
( ^ω^)「それはー最高ー級の……」
誰もいない学校の屋上で。ブーンは気持ちよさそうに歌う。
FHから戻った後、ブーンはちゃんと学校に来るようになっていた。
理由はなんとなく。強いて言えば、好奇心や探究心なのかもしれない。
鍛えた体を元に戻り、もちろん魔力関連のこともできなくなった。
すっかり普通の高校生だ。
ジャーン、ジャーン、ジャーン、ジャーン!
不意に鳴り響くチャイムの音。
それに続いて乱暴な足音が扉のほうから聞こえ、
ガチャリとドアノブを捻る音すると、ドアが勢いよく開いた。
ξ*゚⊿゚)ξ「こら、ブーン! また授業サボったわね」
ジャーン!ジャーン!
(;^ω^)「 げぇ、ツン!」
ξ*゚⊿゚)ξ「あんたねぇ、学校来るようになったのはいいけど授業でなきゃ意味ないでしょ」
いつもの決まり文句。
いつものように軽く苦笑いで受け流す。
ξ*゚⊿゚)ξ「いい!? 次は世界史の大事な所だからね、これ出なかったら赤点必至よ!」
怒鳴り散らし、プンスカと屋上を出て行った。
そんな後姿を見届けると、なぜかブーンは笑みをこぼした。
( ^ω^)「戻ってきたんだお」
FHからこの世界に戻ってきて一ヶ月が過ぎるが、この台詞は気付けば毎日言っていた
今ではFHでの出来事はすべて夢のように感じる。
こっちに戻って来たときは時間は全く経過しておらず、
体や傷も元に戻っていたので、今現在FHの存在を証明できるものは何も無い。
けど、思いはしっかりと胸に刻み込まれている。
辛かったこと、哀しかったこと、嬉しかったこと、楽しかったこと。
色んな人との出会い、別れ、決意。
結果、その思いは僕を大きく変えた。
仲間との別れは惜しかったが、こっちに帰ってきたことは後悔していない。
友達と喋って、授業をサボって、ツンに怒鳴られて……
そんな当たり前の毎日が今はどうしようもなく楽しく、新鮮。
うめしそさんの事は、まぁ未練はないといえば嘘になるが…
笑顔で暮らせているんならそれでいい、それだけで、僕は満足だ。
とはいっても、やっぱり時々会いたくなる。
人間とはつくづく欲深い生き物である。
そんな事を考えながら、僕は澄み渡る青空にそっと呟く。
( ^ω^)「また、会えるおね?」
そうだな、と聞こえた気がした───────。
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「とりあえず終わりです。
内容はあんまり凝ってないわりにだらだらと30話まで続いてしまって本当に反省してる。
それでも全部読んでくれた人がいるなら、本当にありがとうございました。
本当はプロットとか立ててて二十話くらいで終わるはずだったんだけど二話くらいで投げ出したんだ。
うん、本当にプロットはちゃんとしなきゃだけだ。良い教訓になったっちゃなった。
もうちょっとていうかかなり文才つけてプロット立てとかもうまくなってからまた今度どっかで書こう。
でっていうのなんちゃらは需要があるなら書かせて頂く。
あとツンAAが本編で空気だったのは俺がツンデレ死ぬほど嫌いだからかな。
最後に、おれの書いた逆転裁判のエロパロは保管庫にあるよ。どれかは恥かしいから言わないけど」
最終更新:2008年07月12日 22:07