駆逐隊
最初はひとつの部隊に過ぎなかった。
しかし、駆逐隊は新たな駆逐隊を生み出し、その数を指数関数的に増やしていった。
しかし、駆逐隊は新たな駆逐隊を生み出し、その数を指数関数的に増やしていった。
やがて個々の意識は薄れ、駆逐というひとつの存在へと統合されていく。
振り返っても、もはや自分が何者であったのか、誰であったのかを思い出すことはできない。
個にして全、全にして個。
どこにでも存在し、どこにも存在せず174sをさまよう。
どこにでも存在し、どこにも存在せず174sをさまよう。