みくみくマメ知識
発音をハッキリさせる(その1)
ボカロエディタ上で再生したときは問題なかったのに、mixしてみると発音が悪くなって聴き取りにくくなることってよくあるよね。そういうときは音符の長さを調整すると解決することがある。
ボカロエディタ上の音符(ノート)の発音タイミングよりも、ちょっとだけ早く子音は出始めている。
実はこれが曲者で、音符をぴったり繋げて入力するとこの前倒しで発音される分が削られてしまうみたい。
発音の明瞭さは主に子音成分に依存しているので、この「削れ現象」が起きるとmix後にモゴモゴになってしまうというわけ。
そこで、音符と音符の間に1/32だけ隙間をあけて、子音の頭が削れないようにしてやると少し明瞭な発音になってくれる。
隙間の長さが1/32以下だと実際の発音は繋がっているものとして扱われる。音を切ったことにはならないんだね。
応用として、わざと音符を繋げて後ろの音符の子音を弱めてやることもできる。あわせて後ろの音符のアクセントとディケイも0%にしておくといい。それでもまだ強いようならDYNで削るか、DAW上で調整してやる。
そうそう、音の頭をDYNで削ってやる手法も色々便利なんだけど、このときも「子音は早く出ている」ことを頭にいれておかないとダメだ。
こんな風に音符の少し前から削ってやればいいわけ。今回はここまで。(by イインチョ)