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マリリン・シッツマン - (2008/03/01 (土) 22:23:13) のソース

**マリリン・シッツマン(Marilyn Sitzman)

※マリリン・シッツマンは、有名なザプルーダの秘書である。彼女は、グラシノールの木の柵の最も間近にいた人物の一人であるが、第二の狙撃犯を真っ向から否定する証言を行ったため、陰謀説を唱える人々からは無視され続けてきた。
#image(http://www11.atwiki.jp/voodoo65/?cmd=upload&act=open&page=マリリン・シッツマン&file=sitzman.jpg,width=250,height=275)
<デイリープラザのコンクリートの台座上から撮影するザプルーダーとシッツマン>



『ダラスの6秒間』(未訳本)の著者ジョシュア・トンプソンは、有名なザプルーダフィルムが撮影された際に、エブラハム・ザプルーダ氏の横にいた秘書のマリリン・シッツマンにインタビューを行った。『ダラスの6秒間』の102ページによると、このインタビューは1966年11月29日に実施された。

トンプソン:私は、マリリン・シッツマンさんと話しをしています。マリリン・シッツマンさんはエブラハム・ザプルーダさんと一緒にコンクリートの台座の上に立っていた方です。
では、マリリンさん、あなたの言葉で、11月22日に何が起きたのかを語っていただけませんか?最初から、すなわち暗殺事件の起きる、5,6分前からお願いします。

シッツマン:はい、大統領のパレードがやってくる前ですが、ザプルーダさんは、カメラで試し撮りをしました。かえでの木、たぶんかえでだと思いますが、その前の芝生でです。
トンプソン:なるほど
シッツマン:それで、もともと決めていた場所かどうか判りませんが、あの場所の上に上って撮影することにしたようです。あの場所はなんて言いましたっけ?

トンプソン:四角いコンクリートの台座ですね?はい

シッツマン:そうです。彼はその上に立ち上がると、私に後ろ側に立つようにお願いされました。カメラのテレスコープレンズを通して撮影しようとすると、目眩がして、よろけるので、その時は、私に後ろ側で支えて欲しいとのことでした。そこで、私は彼のすぐ後ろに立ちました。そのとき、パレードがヒューストン通りと、メイン通りの交差点に差し掛かったのが見えました。その時点では、彼はまだ撮影を開始していませんでした。ヒューストン通りを進む様子を眺めていました。 先導のオートバイが角を曲がり、坂道を下りだした辺りで撮影を始めたのです。それから、しばらくは特に変わった様子はありませんでした。(ここで、ドアをノックする音で、録音を中断)

トンプソン:(録音再開)中断してすいませんでした。たしか、パレードがヒューストン通りに差し掛かって、その通りを進んでいたところまでお話頂いたかと思います。

シッツマン:繰り返しになりますが、最初の音がするまでは、特に変わった様子はありませんでした。ケネディ大統領の反応を見た感じでは、最初は爆竹の音かと思いました。彼は手を上げながら顔を隠すように、左にもたれかかりました。パレードは、そうですね、そのまま坂をおりてきました。次に起きたことは、とにかく正確に覚えていますが、私たちの真正面で、彼に銃弾が命中しました。彼の顔の横の方に銃弾が命中しました。

トンプソン:側頭部のどの辺りに命中しましたか?

シッツマン:耳の上から前のほうにかけてです。

トンプソン:耳の上から垂直に線を書いたとすると、それよりも前ということですか?

シッツマン:そうです。

トンプソン:それが意味するところは、こめかみよりも後ろで、頭の側面ということですか?

シッツマン:耳と目の間ぐらいです。

トンプソン:耳と目の間ですね。

シッツマン:そこから脳みそが吹き飛ぶのが見えました。わかりますか、頭がパックリと開いたんです。とにかく見るに耐えない光景でした。頭が吹き飛んだのですから。

トンプソン:そのときの大統領の頭の動きについて覚えていますか? たとえば、銃弾が命中した衝撃で、頭がどちらに動いたとか、体がどう動いたとか。

シッツマン;いいえ、私がみたのは、大統領の頭に銃弾があたり、頭がどうなったかしか覚えていません。誰がどう言おうとも、頭だけしか見ていなかったんです。それ以外の動きとか、ほかの事については全く覚えていません。とにかく、これまで見た事も想像したこともないような光景でした。

トンプソン:頭が、衝撃でどう動いたとか、前とか、後ろとか、左側にとか、見ていませんか?

シッツマン:いいえ、思い出せません。私は見ていたのかもしれませんが、覚えているのはそれだけです。

トンプソン:わかりました。わかりました。

シッツマン:銃撃の音についてですが、最初の音は、まるで爆竹のような音でした。2発目の音も1発目と同じように聞こえました。2発の音に違いはありませんでした。もし仮に、2発目の銃弾が1発目と違う場所から発射されたとしたら、たとえば、右側のもっと近い場所から発射されたとしたら、私の耳にはもっと大きく聞こえたはずですし頭の横で鐘が鳴るように感じたと思いますが、そんなことはありませんでした。だって、私は木の柵の間近に立っていたんですよ。本当にすぐ近くでした。でも2発の音に違いはありませんでした。


#image(http://www11.atwiki.jp/voodoo65/?cmd=upload&act=open&page=マリリン・シッツマン&file=zapfence.jpg)
<マリリン・シッツマンの位置から見た木の柵の位置>

トンプソン:あなたの耳には、特別大きく聞こえるようなことはなかったと。それらは・・

シッツマン:ええ、そうです。その日に聞いた一番大きな音は、サイレンでした、その・・

トンプソン:それから、あなたが見た光景ですが、頭部への銃撃の後、車はトリプルアンダーパスの方へ消えていった?
シッツマン:ええ、それから立っていたコンクリートの台座を降りて、丘を下っていきました。そこで道路を横切ってきた男の人たちと会いました。たぶん、シークレットサービスか、CIAか、そんな人たちだったと思いますが、何が起きたのか聞かれました。私は「大統領が殺された」って答えました。それからまた丘を上がっていきました。そこでFBIの人たちから話を聞かれました。身分証を見せてもらったのですが、名前は思い出せません。そのあと、私は、プラザのアルコーヴ(構造物)の陰に歩いていきました。裏側ではなく、アルコーヴの内側です。

トンプソン:プラザのアルコープですね。

シッツマン:そして、後ろを振り返ると、皆が、こちらの同じ方向に走ってくるところでした。皆一斉に丘を上ってきているのです。

トンプソン:どちらの方向に走っていましたか?鉄道の操車場のほうですか?それとも駐車場のほうですか?

シッツマン:走っている人もいましたし、とにかくアルコーヴに行きました。そこには、人々が群れていました。たぶん、丘にいたほとんどの人がそこに来たのではないでしょうか。それからその日の出来事でもう一つ覚えているのは、黒人のカップルのことです。彼らは、だいたい18歳から21歳くらいの若い男女で、ちょうど私の右側で、木の柵のすぐ真ん前あたりにあるベンチに座って昼食をとっていました。

トンプソン:整理すると、あなと木の柵の間、木のすぐ・・・

シッツマン:そこには木がありました。そして、プラザの構造物が延びていました。コンクリートと呼ぶのか、壁と呼ぶのかわかりませんが。その壁と木の柵の間です。

トンプソン:そのベンチはあなたに向かってどちら・・・

シッツマン:それは、通りの方向に向いていました。

トンプソン:通りに向かってですね。並行にですか?丘を下る方向ですか?前方を向いてですか?

シッツマン:彼らはそこで昼食を取っていたのです。食事が入った袋を持っていました。そしてコーラを飲んでいました。なぜ、私がそのことを覚えていたかと言いますと、最後の銃声がした後、車がトリプルアンダーパスのほうに消えました。そのとき、ガラスが割れる音がしたのです。そして、音の方向に目をやると、その黒人の男の子がコーラのボトルを投げ落として、投げ落とすと同時に後ろの方に向かって走り出しました。もちろん、その行為自体は、特におかしな点はありませんでした。なぜなら、皆、その方向に走っていたんですから。それから私の左手にいた丘の人々もそちらに向かって走り出していました。

トンプソン:うーん、ところで、グラシノールの木の柵、あるいはドーム型の構造物の裏側に位置する駐車場で、何か目にとまるような車を見ませんでしたか?

シッツマン:駐車場には車がたくさん停まっていました。いつものようにね。あれはテキサス教科書倉庫ビルの駐車場なんです。

トンプソン:あの日も、たくさん停まっていましたか?

シッツマン:あの日も、いつでもです。

トンプソン:うーむ

シッツマン:あそこはいつでも満車なんです。実際、誰のための駐車場か、実際のところ私もよく知らないのですが、鉄道会社の人たちや、テキサス教科書倉庫の人たち、あるいは別の人かもしれませんが、とにかくいつも満車でした。

トンプソン:それでは、頭部への銃撃の直後の光景について何かお話いただけますか?ザプルーダー氏の撮影されたフィルムを見ると、銃撃の後はカメラを右手に向けながら木の柵がある方向にカメラを向けています。木や木の柵などの周辺部に向けてです。あなたも頭部への銃撃の後はそちらのほうを見ましたか?

シッツマン:私の考えでは、彼(ザプルーダ氏)はあの子達が投げたコーラの瓶が割れる音を聞いたのではないでしょうか?そのとき、彼はビクッと飛び上がりましたが、私は銃声ではないと分かりましたので飛び上がることはありませんでした。。

トンプソン:そんなはずはない

シッツマン:でも、ガラス瓶の割れる音は、銃声よりも大きかったんですもの。

トンプソン:ちょっと、話が違います。私は以前、ザプルーダーフィルムを見て気がついたことがあります。だいたい318コマ目と319コマ目あたりですが、突然、画面が揺れます。まるでカメラマンが大きな音に驚いたかのようにです。この点について、ご意見をお聞かせ願えませんか?

シッツマン:いいですか、私たちはケネディ大統領の頭に弾が当たって、こんな風に破裂した光景を目の当たりにしたんですよ。こんな光景を見て、平常心でいられると思いますか?飛び上がって驚くにはごく普通の反応だと思いますけど。

トンプソン:言い換えると、音よりも目でみた光景で驚いたということですか?

シッツマン:その通りです。ただし人それぞれだと思いますよ。人によっては凍り付く場合もあるでしょうし、人によっては、特に女性では、あんな血なまぐさい光景で、気を失う人もいるかもしれません。

トンプソン:たしかにそうですね。私もフィルムを見てもそうなりました。では、お聞きしますが、この木の柵と、コンクリートの壁あるいは、遊歩道のあたりですが、銃撃の後、この付近を見ましたか?

シッツマン:はい

トンプソン:この辺りに誰かいましたか?

シッツマン:いませんでした。ただ、先ほどの黒人のカップルが走っていくところでした。

トンプソン:わかりました。彼らはベンチから立ち上がって、木の柵とパゴラ(デイリープラザの構造物)の間を走っていったのですね。

シッツマン:間の遊歩道を走っていったか、あるいはアクローヴの方にいったか、覚えていません。ただ、瓶が割れる音で、私は直ぐにそちらの方を見たのです。直ぐにです。そうしたら、彼らは後ろの方に向かって走っていったのです。それからまた、すぐに向きを変えて、通りのほうで何が起きたのか見ようとしたのです。彼らは、私たちには何も関係のない人たちでしたから。

トンプソン:彼らの隣に立つ前に、彼らがベンチに座っているのを見ましたか?

シッツマン:そうです。10分から15分くらい前、この辺りをうろうろしていて、見物する場所を探していました。私たちが台座のような場所に行ったとき、彼らはそこに既に座っていました。

トンプソン:なるほど、彼ら2人が、壁の端のほうか壁際に移動したか気がつきましたか?

シッツマン:いいえ、よくは分かりませんが、そこにずっといたと思います。

トンプソン:もちろん、あなたはパレードに注目していた訳ですよね。だから、その場所にいたかどうか分かりませんよね?

シッツマン:そうですね。ただ、彼らがずっと座っていたような感じがしました。どうしてかと言うと、私が見たときに、そこから立ち上がっていましたから。


以下、ニックスフィルムの映像に写った人影についての質問が続くが、この人影は後に光線の具合による陰であると証明されたため省略する。
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