The Chardonnay Symposium 2011
期日:2011年7月23日
会場:Byron(Santa Maria)
ザ・シャルドネ・シンポジウムは、その名の示すとおり、シャルドネのみにフォーカスした
ワインイベント。渡米後まだ間もない頃に参加した。
シンポジウム自体は3日間に及ぶイベントで、専門家によるパネルディスカッション等の企画も含まれていたようだ。確かディスカッションのテーマは「オーク樽で熟成したシャルドネと、そうでないシャルドネ」というようなもの。だが自分はメインのテイスティングにのみ参加した。50ほどのワイナリーがシャルドネで造った白ワインを持ち寄り、3時間に渡って試飲しまくるという内容で$65。なんともはや、血沸き肉躍る展開だ。
テイスティングの会場となったのは
Byron。
Los Olivosにテイスティングルームを持っているワイナリーだが、今回の会場となっているSanta Mariaの土地は普段は公開されていない。
道を間違える等のトラブルもあって若干開始時刻に遅れたため、会場は既に大賑わいで、私もグラス片手に空いているブースを探し求めて会場をさまよいまくった。
気になる参加ワイナリーは以下。
Alta Maria Au Bon Climat Bien Nacido Brewer - Clifton Bridlewood Estate Byron Cambria Chamisal Chehalem (Oregon) Conway Family Costa de Oro Cottonwood Canyon Deovlet Diatom Dierberg Eberle Falcone Family Flying Goat Foley Fontes & Phillips Foxen Fresh & Easy Gainey Kendall - Jackson Kenneth Volk |
Kessler - Haak Knights Bridge La Fenetre Landmark Lincourt Lucia Mercy Migration from Duckhorn Ojai Pali Pisoni Presqu'ile Qupe Rancho Sisquoc Riverbench Rusack Sanford Sanguis Sierra Madre Solomon Hills Steele Tantara Toretti's Family William Japes Drake |
これだけの規模のワインイベントに参加するのは初めて。ワインはごく少量ずつしか口に含まず、グラスの中の飲み残しはどんどん捨てたが、それでもかなりの量を摂取してしまった。
3時間ではとても全部のワイナリーのブースは回りきれなかった。となれば、当然絶対に行っておきたいワイナリーから巡っておくべきところなわけだが、当時の自分はどのワイナリーがどの程度有名なのかなど全然わからなかったので、本当に手当り次第という感じに回った。結果、今にして思えば是非訪問しておきたかったブースを訪問できていなかったりする。
例えばDiatom。
Brewer - CliftonのGreg Brewer氏が手掛けるブランドで、その後漫画「神の雫」にも登場することとなるもの。終了間際にBrewer - CliftonのブースにDiatomの「波紋」が置いてあって、「あれ、漢字のラベルだ!?」と思って飲ませてもらったが、もっと早くにDiatomのブースを訪れていたら他のワインも飲めたろうと思う。
それから、LandmarkやPisoniは、是非飲んでおきたかった。だが飲んでいない。残念至極。まあ、返す返すも渡米直後に挑んだイベントだったので仕方ない。
さて、あまり後ろ向きなことばかり考えずに、飲んだワインのことについても記しておこう。
各醸造所、いずれも2~3種類のワインを持ち寄っていたが、一番印象的だったのは
Cottonwood Canyonの3種。3種ともそれぞれ個性的で、同じブドウからできているはずなのに全然違うものだった。
Bistro Crassicという商品(写真向かって右側の黒いエチケットのもの)は、オーク樽での熟成はしていないそうで、なんだか茹でたトウモロコシのような甘い香りが特徴的。これは他のブースでは中々感じない風味だった。Skin Contactというやつ(写真中央)はなんだかスモーキーでワイルドな香りがして、味はちょっと甘さを感じるものの後口は爽やかで、これまた他とはかなり変わった感じ。2004 Barrel Select(写真左側)はオーク樽でしっかり熟成したタイプのシャルドネで、オーク樽の甘い香りがとても豊か、マイルドでリッチな感じ。
それからやっぱり印象的だったのがDiatomの「波紋」。全くオーク樽を使っていないこのワインは、シャープなキレ味が心地よかった。
なお、2012年のChardonnay Symposiumは、6月29日から7月1日にかけて行われる模様。やはり一番メインとなるテイスティングはByronで行われるようだ。
最終更新:2013年01月01日 11:03