DelDotto Vineyards(2012年3月訪問)
第2回ナパ・ソノマ旅行 も最終日となるこの日、当初予定していなかった
Fantesca の訪問を朝一番に入れてしまったため、ちょっとスケジュールがタイトだったが、そこからナパ・ヴァレーを縦断して、2軒目に訪問したのがこのDel Dotto (Atlas Peak)。
ウェブで収集した情報によると、このワイナリーでは、カーヴの中でバレルテイスティングを体験させてくれるらしく、それがかなり楽しいらしい。比較的安い通常のテイスティングには目もくれず、バレルテイスティングの予約を入れた。(ちなみに、2012年8月現在、バーテイスティングは$30、バレルテイスティングは$50。自分が訪問したときも同じだったかどうかは忘れてしまった)
なお、Del Dottoには、自分が訪れたAtlas Peakのワイナリーの他に、セントヘレナにもワイナリーがあって、こちらでもバレルテイスティングが体験できるらしい。ただし、お値段はちょっと高い($60;2012年8月現在)。
Fantesca からの距離を考えたらそちらの方が近かったわけだが、さらに次に予定していたワイナリーが南の方にあったので、Atlas Peakの方に行くことにした。
入口を入るとすぐ、テイスティングカウンターがある。自分が訪問したときは大勢のお客さんがいて、大盛況の様子。その客の大部分が、ワイナリーのスタッフに先導され、すーっと奥の方に消えて行った。あれこそバレルテイスティングに向かう人々に違いない。
自分もワイナリーのスタッフに声をかけ、バレルテイスティングを目指す…はずだったが、バレルテイスティングではなく普通のテイスティングをするつもりなのだと勘違いされてしまい、埒が明かなかった。ちゃんと予約してあったのに。どうやらそのスタッフは新人だったようだ。根気よく、自分はバレルテイスティングをしにきたのだと伝えたところ、他のスタッフの口添えもあって、無事にバレルテイスティングに漕ぎ着けることができた。
数組の客と1人のスタッフで1つのグループとなり、暗い洞窟のようなカーヴの中に入っていく。
カーヴ内では3グループくらいが同時にバレルテイスティングを楽しんでいるようだった。自分のグループは、説明役のスタッフ1人と、カップルが1組、それと自分、それから研修中の新人スタッフ(受付で自分の対応をした人)の5名。他のグループは、もっと大人数で、そして騒がしかった。
グラス片手にスタッフの後について行くと、彼は不意にある樽の前で立ち止まる。ライトを照らして樽に書いてあるワインの素性を説明してくれる。
それから大きなスポイト状の道具で樽の中のワインを吸い上げ、我々のグラスに注いでくれる。話を聞きながらワインを飲む。グラスに注がれたものの飲みきれないワインは、通路の端っこの方にある溝に捨ててしまえばよいらしい。樽から樽へと移動しながら、これを繰り返すのである。
↑左側にいるのが説明役、奥にいるのは新人スタッフ
写真で見るよりずっと暗い印象だった
我々と同じようなグループが複数、カーヴの中をうごめいている様子は、ワイナリー訪問というよりテーマパークのアトラクションのようだった。
Pride Mountain で人生初のバレルテイスティングを体験したときにも思ったことだが、バレルテイスティングの際には片手がグラスで塞がっているし、テーブルもないので、メモを取るのが恐ろしく困難である。だからメモは取らなかった。結果、何を飲んだのだったかさっぱり思い出せない。確かカベルネ・ソーヴィニヨンは2種類くらい飲んだと思うし、あとサンジョベーゼも飲んだと思う。そんなこんなで、合計5種類くらいは飲んだと思うのだが…。たぶん美味しかったのだと思う。
しかし、あんなに大勢の人間が「バレルテイスティング」という名のもとに飲みまくっていたら、樽の中身は全部無くなって、ボトルに詰める分が無くなってしまうのではないか。販売用ではなく、バレルテイスティング専用の樽なのではないだろうかと邪推してしまう。
とはいえ、値段相応かどうかはさておき、他のワイナリーで中々できない楽しみ方を提供してくれていることは間違いない。ワインに対してストイックになり過ぎずに、むしろ楽しさを重視したいということなら、ここでのバレルテイスティングは大いにおススメできる。
↑テイスティングルームに置いてあったマシン。たぶんワインの自販機
最終更新:2013年05月19日 23:44