響きライブラリー
古代幻視
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古代幻視
梅原 猛
2006.4.19
出版社 / 著者からの内容紹介
想念のおもむくまま日本人の精神史の系譜を旅する梅原古代学の応用編。縄文・弥生の遺跡・遺物に古代人の死と再生の世界観を幻視し、「枕草子」の女たちの甲高い笑い声に痛烈な体制批判を幻視し、「北野天神縁起絵巻」に怨霊のすさまじい復讐を幻視する。また天狗や鬼の活躍する中世の伝承や物語のなかに、たくましい想像力を幻視することによって幻の如く現れるヴィジョンを形象化し、歴史の真実に迫り、日本人の魂の原郷を探ろうとする。
目次
古代幻視
- 古代の美―死と再生
- 政治と芸術―怨霊の絵巻
- 中世の夢―伝承と物語
記紀・万葉のこころ
- 原古事記と柿本人麿
- 人麿をめぐる『万葉集』と『古今集』
- 人麿の生と死―水底の歌が聞こえる
聖徳太子と日本
- 聖徳太子の時代から天皇は「象徴」だった
- 日本を創った人・聖徳太子
長江文明と古代日本
- 徐福伝説の意味するもの
- 文明史観を見直す―甦る長江文明
- 大発見!これが中国最古の神殿遺跡だ
- 詳細
- 発行:小学館(2001.01)