デミテルとサウザンド・ブレイバー






テイルズ オブ バトルロワイアル本編のネタバレを含みます。未読の方は注意。






デミテルについて

デミテルとは、「テイルズ オブ バトルロワイアル」におけるMVPと目される、ステルスマーダーの筆頭格。
自身の操る人形マーダーと合わせれば、計4人の参加者を
殺害し、直接・間接的に4人の参加者をマーダー化させた。
2006年6月現在、同ロワは後半戦を迎えており、恐らく
どのマーダーも塗り替えられないであろう大記録である。

デミテルは元々、原作の『TOP(テイルズオブファンタジア)』
では雑魚ボスキャラという冷遇を受けていたが、同ロワでは見事に大化け。
ロワ序盤に、戦闘を行っていた二名の参加者を横槍の一撃で葬り去り、強力な支給品を奪ってから、彼の快進撃は始まった。

瀕死の重傷を負った参加者を殺し、わけあって心を失ったティトレイを自らの手駒に据え、確実に戦力を増強。そして何と『TOP』の主人公であるクレスを、逆に麻薬を用いて隷属させるという逆転現象さえ起きた。
この時点で、神算・鬼謀を信条とするステルスマーダー
としてのデミテルのキャラは立ったのである。

それ以降も、戦力を分断しての火計や、魔法陣を用いた
追っ手からの逃走など、多くの策略を繰り出した。
その過程で集めた支給品と、手駒とした人形マーダーの能力を最大限に活かし、最終的に繰り出したのが、超高火力・超長射程を誇る秘奥義、「サウザンド・ブレイバー」である。


サウザンド・ブレイバーについて

「サウザンド・ブレイバー(略してサウブレ)」とは、同ロワの原作のひとつ『テイルズオブリバース』に登場する、ティトレイとヒルダの繰り出す秘奥義。
転じて、同ロワではデミテルの放った最強の魔術でもあり、
彼の死亡フラグにも直結した皮肉な技となっている。

7~8人が一箇所に集まったところを狙って刺客を放ち、その場に混戦状態を作り出した上でさらに、離れた位置から「サウザンド・ブレイバー」を撃ち込み一網打尽にするというのが、デミテルの仕掛けた策であった。
これが直撃していたなら、彼は更に10人以上の参加者を殺害していただろう。


サウザンド・ブレイバーとデミテルの顛末

結果的には、デミテルの「サウザンド・ブレイバー」は、
彼の強大な魔力を更に上回る力業で無効化された。
その際「サウザンド・ブレイバー」の射線から、自らの潜んでいる位置を悟られ、他の参加者から直接戦闘を強要される。
人形マーダーの一時的な覚醒に伴い、自らの基盤を大きく揺るがされるという痛手を被りながらも彼は善戦。しかし不運な偶然が重なった上に、度重なる他の参加者らの波状攻撃が加わって、彼はとうとう切り札を全て失う。
最終的に、彼は自らの宿敵との血で血を洗う激戦の末、僅差で敗北を喫し死亡した。

結論から言えば、彼はほんのわずかな策略の見落としと、
そして不運が最悪の形で露呈したことが大きな敗因である。
しかし何よりも印象的だったのは、発射の前後に大きな隙が出来る「サウザンド・ブレイバー」による砲撃を、裏の裏をかいて断行したことによる、典型的な「策士策に溺れる」型の自滅パターンで、彼が倒れたことであろう。

しかし最終的にデミテルは倒れるも、彼が生み出した
4人のマーダーは、いずれ劣らぬ活躍を見せている。
死してなお、デミテルの残した爪跡は深い。

漁夫の利を狙って立ち回り、着実に力を蓄え、多くのマーダーを生みながらも、最終的には「策士策に溺れる」で倒れたデミテルは、その死に様まで含めて、まさに扇動マーダー・ステルスマーダーの手本と言える存在であろう。

逆に、これは十分に地力を蓄えたステルスマーダーに死亡フラグを立てるには、不運やミスや自滅に頼らねばならない、すなわち外的要因で死亡フラグを立てるのは、極めて困難であるという事実を示しているとも取れる。


デミテルの功罪

マーダーとして恐るべき戦果を上げたデミテルだがその裏では問題点もあった。
前述の通り原作でのデミテルはTOP序盤の唯の中ボス(初登場で即死亡)であり
性格、ステータスなどの情報が他キャラと比較して圧倒的に不足していた。
その為自身が修めたという設定で書き手の知識を武器に戦わざるを得なかったのだが
基本的にキャラ自身の装備・能力をベースに戦うテイルズロワで
(テイルズの世界観から見た)オリジナル要素はある種の裏技といえる。

麻薬・魔方陣・錬金術によるアイテム変成etcとデミテルが繰り出した技の数々の
功績は前述の通りだがそれらとテイルズの設定との調整が十分であったとは言いがたい。
(原作からの本歌取りとしてどこまで容認するかという点において)

デミテルの強さの根拠が「設定の無さ」によるオリジナル要素の介入にあった事を忘れてはいけない。


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