マーダー対主催


近年パロロワという企画そのものが、円熟期を迎えたことにより発生した概念。
ロワ参加者は基本的に、スタンス別に対主催マーダーに二分されるが、これら二者に属することのない、第三の参加者である。
ただマーダー的な動きをまったくしないタイプも多いので、「危険対主催」のほうがよく使われているかもしれない。

マーダー対主催は基本的に対主催のスタンスを掲げて動くが、
その際対主催と決定的に違うのは、「主催者を倒す」「ロワという企画そのものを阻止する」などの、
対主催スタンスのキャラが定める目標を達成するためならば、手段を一切選ばない点である。
葛藤の末苦渋の決断を下した結果、非道な行いに手を染めざるを得なくなった元対主催(高町なのは@LSロワ等)や、
「単に主催者の言いなりになるのが気に食わない」という反骨精神の持ち主(ギルガメッシュ@アニロワ2nd等)まで、マーダー対主催の動機は千差万別である。

対主催は倫理的判断や道徳的な思考からパロロワという企画に反発する者が多く、
よっていくらロワを阻止するためであっても、非人道的な行いを忌避する場合が多いが、
マーダー対主催は主催者撃破やロワ企画阻止という大目標達成のために有用と判断したなら、非人道的手段の行使も辞さない。
(その際良心の呵責とロワの阻止という大義名分の板挟みに苦しむ者も、いないことはない)

自らの枷となる首輪を解除するためなら、予備実験の段階で他の参加者を実験台にすることもためらわず、
仲間として連れ添ってきた他の参加者を、マーダーに売り渡したり自らの盾代わりに使うこともある。
主催者を倒すための最短経路と判断すれば、優勝者としてロワ会場から帰還・脱出すべく他の参加者の皆殺しを狙うという、
マーダーとほとんど変わらない行いに走る者もいる。
そのため、「参加者も主催も皆殺し」と言うスタンスのマーダーも広義的な意味ではマーダー対主催に含まれる。

マーダー対主催はロワの阻止などの大義名分を掲げておきながら、そのためにロワ企画の趣旨にのっとり殺人行為に手を染めたり他者を踏み台にしたり、
という、ダブルスタンダードのもと行動するキャラクターである。
ある意味では適当なところで妥協したり、本音と建前を使い分けたりする現実の人間に最も近い、リアリティのあるスタンスとも言う事ができ、
書き手の実力いかんでは、冷酷非道のマキャベリストや女々しい偽善者、我が身可愛さをお為ごかしで取り繕う小物、などの様々なキャラクターに造形可能。
仲間との絆の完全崩壊などの強烈な欝展開を引き起こす布石として使いやすく、
スタンスの微調整も利きやすいので、パロロワにとっては純正対主催や純正マーダー以上に重要な存在にもなりうる。

この用語が使われる事が多くなったのはマーダー対主催の数が異様に多い事で話題になったアニロワ2ndの中盤以降からだが、それ以前にもスパロワの木原マサキ等、有名なマーダー対主催は存在している。
最終更新:2008年06月20日 11:00