生存ロック


パロロワのキャラクターの状態を表した用語。
端的に言えば、「重要フラグを持っている、周囲に襲撃に向かえるマーダーが居ない、などの理由で、
物語の流れに逆らうことなくあるキャラクターを殺すのが困難、もしくは不可能な状態」と言える。

周知の通り、パロロワのエンディングには大別して脱出エンド、優勝エンド、全滅エンドの3通りの結末が存在する。
対主催は脱出フラグを立てるために奔走し、マーダーは彼ら彼女らを妨害する形で立ちはだかる、
という構図がパロロワにおける中盤戦以降の基本的な展開であり、対主催の脱出フラグが無事成立するか否かのスリリングな
駆け引きは、パロロワの醍醐味の一つと言える。

そのため、あまり早期の段階で脱出フラグを持ったキャラクターが全滅してしまうのは、ロワの運営的に考えると適切な展開ではない。
脱出フラグを全て折るということは、脱出エンドに至る可能性を消滅させ、
起こりうる展開を狭めることで、物語から緊張感を失わせてしまうためである。
仮にそのパロロワ企画が優勝エンドか全滅エンドで終結するにしても、可能であれば終盤戦まで、
脱出エンドの可能性も保持しておくべきである。

以上の理由から、脱出フラグを持つキャラクターは、(特に序盤から中盤は)ある程度優遇され、
時には書き手が下手に殺せないほどのキーパーソンになり得る。
仮にそのキャラクターが脱出フラグを持っていなくとも、
「そのキャラクターが死ぬと、ロワ会場内のパワーバランスが崩壊してしまう」
「それまでの展開でマーダーが多数死亡しているため、相対的に残りのマーダーが貴重な存在となる」
「脱出フラグを持ったキャラクターが絶体絶命の窮地に陥り、彼/彼女を救助できるキャラを用立てねばならない」
などの理由で、やはりあるキャラクターを下手に殺せない状況は往々にして起こりうる。

無論これらの生存ロックも、度が過ぎればロワの展開を狭め、やはりパロロワの運営には有害である。
時には書き手がこれを逆手に取り、自分のお気に入りのキャラに生存ロックをかけることで、彼/彼女を延命させようと
図ることもあるが、推奨される行為ではない。大抵の場合、この延命手段は天邪鬼効果で無効化されるのが関の山であるが、
彼/彼女の生存ロックを解除するために、パロロワの物語運びに無理が出てくる可能性も出てくるためである。
最終更新:2012年08月27日 15:50