見せしめ
「バトル・ロワイアル」では
プログラムに反対したためモルグパック(死体袋)
入りの射殺体として登場した元の担任教師と、担当官・坂持に反抗して
防衛軍兵士に射殺されたり、説明中の私語で眉間にナイフを投げられ死亡
した生徒(
参加者)2名がこれにあたる。
意外ではあるが、映画版の様な首輪爆破の見せしめは行われていない。
これは
大東亜共和国で
プログラム制度が五十年以上前から連綿と続いており、
その結果がニュース等で流されているという現実から、首輪が本当に(フェイク
などではなく)爆発するという担当官の説明を理解するためと思われる。
映画版の
BR法は数年前に施行されたばかり(それも毎年1クラス)という設定
なので、参加者に首輪の恐怖を植え付ける必要性がある。
(風情の無い言い方だが、首輪爆破の方が観客に与えるインパクトが大きいと言うのもある)
「動かそうと思っていたキャラがゲーム開始前に死亡した」などの事態を
防ぐために基本的に参加者ではないキャラクターが選ばれるが、
原作の
緊迫感を演出する見せしめ要員を参加者から出す場合もある。
スパロワの柿崎速雄、
テイルズロワのパルマコスタの首コキャ男性など。
原作の役割などによって「死ぬ事そのものがネタになる」というキャラが見せしめになる事が多い。
同じくスパロワの柿崎速雄、
アニロワの富竹ジロウなど。
ロワの流れが確立していないうちは、見せしめキャラと関係ある人物を中心として話を展開するのが分かりやすい。
たとえば、恋人・友人・血縁者が死ぬことにより
対主催の意思を固めるパターン(
原作の七原など)、
逆に
マーダーに走るパターン(
アケロワなど)の展開でとりあえず話を進めていき、
別の大きな流れができるまでのつなぎにするのが、リレー小説であるパロロワではベターな選択と言える。
ほかにも、上記の対主催参加者がマーダーである(あるいはその逆)というウソの情報を流して混乱を狙う、
見せしめの方法により主催者の目星をつける、脱出の手がかりを掴む、
首輪の解除の手がかりを得る…
などなど、直接かかわりのない参加者でも見せしめを中心として話に肉付けしていくことができる。
単なる開幕のお約束の一場面ではあるが、創意工夫でいろいろと生かせる重要なイベントでもあるといえよう。
最終更新:2009年03月08日 20:42