14年前
ここで何かが終わって、何かが始まる。
二人の少年は顔を見合わせた。
「…覚悟は」
翠の睛の少年が口を開く。
「今更」
答えて、紅い睛の少年が笑った。
逆巻く風が、二人の銀髪を巻き上げる。
「では約束だ」繋いだ指に、力がこもる。強く、強く。「書が俺達のどちらを選んでも」
ふと、二人は笑んだ。言葉が重なった。
「決して躊躇うな。選ばれなかった方が、もう一人を殺そう。どんなに時を経ても、総てを賭けても、」
そして二人は指を重ね、一本の宝槍を振り上げる。
「『書の魔物』よ、俺達は必ずお前を滅してみせる」
祭壇に封じられた古い書を目掛けて
「…覚悟は」
翠の睛の少年が口を開く。
「今更」
答えて、紅い睛の少年が笑った。
逆巻く風が、二人の銀髪を巻き上げる。
「では約束だ」繋いだ指に、力がこもる。強く、強く。「書が俺達のどちらを選んでも」
ふと、二人は笑んだ。言葉が重なった。
「決して躊躇うな。選ばれなかった方が、もう一人を殺そう。どんなに時を経ても、総てを賭けても、」
そして二人は指を重ね、一本の宝槍を振り上げる。
「『書の魔物』よ、俺達は必ずお前を滅してみせる」
祭壇に封じられた古い書を目掛けて
――そして烈光が何もかもを飲み込んだ。