「警報機鳴らず」近江鉄道踏切で電車と衝突、車の男性死亡」
21日午後、滋賀県愛荘町の近江鉄道踏切(警報機付き、遮断機なし)で、軽乗用車と快速電車が衝突し、軽乗用車の男性が死亡する事故があり、当時、警報機が鳴っていなかったことがわかった。
近江鉄道の岸邦之社長は、事実関係を認め、遺族に謝罪した。近畿運輸局は22日、現場に調査に入った。
事故は21日午後0時5分ごろに発生。愛荘町愛知川(えちがわ)の同鉄道愛知川4号踏切で、同県東近江市の会社員広瀬竜二さん(30)運転の軽乗用車に、貴生川発米原行き快速(2両)が衝突。軽乗用車は約60メートル引きずられ、広瀬さんは頭などを打って死亡。乗客ら9人にけがはなかった。
滋賀県警の調べによると、運転士は車に気付き、踏切の手前約80メートルで非常ブレーキをかけたが、間に合わなかった。警報機は、コイルが切れており、赤ランプは点滅していたが、警報機は鳴っていなかった。