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ミステリ

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恩田陸著 祥伝社文庫

 今回は廃墟つながり(廃墟の歩き方 探索編)で、廃墟が舞台になった小説の紹介です。
廃墟となった無人島で、不可思議な死を遂げた三つの死体が発見される。その謎について、二人の検事が島を巡りながら考察する…
主人公は以前紹介した「象と耳鳴り」の主人公の息子でちょっと出演もしている関根春。舞台となっている無人島は先日お話した「軍艦島」がモデルだと思って間違いないでしょう。
 一章では、それぞれつながりがはっきりしない複数の新聞記事がパズルのピースとして紹介される変わった導入部になっています。構成や話の持っていきかたも面白く、余韻を持たせた結末も悪くないし、恩田氏らしくピースも綺麗にまとまっていますが、なんとなく物足りない感じでした。独立した中編小説というのも、難しいものですね。
わたしとしては「象と耳鳴り」の方がおすすめ。その番外編として読むのがいいかも。

(2003-05-19)
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