若宮 康光(わかみや やすみつ)は、
あなたに抱きついた。
「会いたかった…。」
若宮は、泣いている。
↓PCが参戦者ではない場合
その人物は、敬礼した。
折り目正しい、海兵式の挨拶だ。
「お久しぶりであります。
百翼長。
若宮 康光、
あなたのご帰還をお待ちしておりました!」
(かわりはないか?)
「何一つ!」
(また頼む)
「承知いたしました!!」
「こんな場所でも幻獣は、
出てくるもんですな。
…まあ、やつらの横面をはったおして、
水泳大会でもさせてやりますか。」
(戦闘開始時)
「あなたの部下は、
戦闘準備を完了しております。
ご命令を。」
「ここは、いい風が吹きますな。
自分は、大人の形で作られたタイプですので、
子供時代の本物の記憶なんてものは無いのですが
ここが、故郷だったらいいのに、と思います。
何より小さいのがいい。
自分はどうも、スケールの小さい男のようで、小さい家や小さい島の方が、落ち着きます。
…ああー、いや、単に自分がその、
好きなものがたまたま小さいだけだった
ような気もしますが。」
「自分は戦争が終わったら、ビルの製造会社を
作ろうと考えておりましたが…
この島に帰ってくるという手もあるなと、
思いました。
…ははは。
いや、自分がここに足を踏み入れた時、
この島の人は、自分を受け入れてくれる
でしょうか。」
(今後の心がけしだいだね)
若宮は、敬礼した。
「努力します」
(きっと受け入れてくれるさ)
「は。
そう聞いたら、ますます生き残って
やりたいと思いました。
…それにしても。
人間の可能性ってやつは、色々あるんですなあ。
これから先まだ何かあるんでしょうか。」
「下士官と兵の幸せというものは…。
要は正義を、どれくらい信じられるかと
いうものです。
それが幻想に過ぎない事は、わかっています。
だがそれを信じられない事には、
死ぬに死ねない。
信じさせてください、隊長。
皆も、それを望んでおります。」
「あなたには、正義の御旗が似合いますな。
まるでそれを持って走る為に、
あなたは生まれてきたようだ。
自分も、あなたの後ろを駆けて
行きたいものです。」
「自分は公僕であり、国家の備品です。
兵器をつかうように自分を使ってください。
必ずお役に立ちましょう。
…そういう目で見ないでください。
私はある意味、幸せなんですから。
幸せとは、状態ではなく、ある心の持ち様です。
確かに、戦時中で国家の備品というのは
ロクでもないと思います。
が、でもここには、あなたがおります。
あなたが信じさせてくれる正義がある。
ならば、自分は幸せです。
「幻獣…愚かな奴だ。
ここがあなたの守る場所と、
知っているのか。
それとも知った上で、やってくるのか…?」
「熊本で戦っていた時と同じで、
飲料水不足で悩まされない所が、いい所ですな。
腹が減るのは我慢出来ますが、
水不足は耐えられん。
そういえば、この島の水源は
時雨山付近だそうです。
ここは是非とも、
抑えておきたいもんですな。」
「…久しぶりだな。
こんな無茶な戦いをするのは。
だが、心は沸き立つ。」
「困った事になりました。
時雨山のダムが押さえられました。
水不足になりそうです。」
(どれくらい持つ?)
切り詰めますが。
気候も気候です。
一日二リットルを切ると、
かなり危ないですな。
島民の事も考えると、2週間ほどでしょうか。
(奪還しないとな)
「はっ、期待しております。
「何といっても、あなたは戦争する為に生まれて
来たような方ですから。
「戦争の達人でも人を助けられる事を、証明してやりましょう。
自分もお手伝いします。」
「待ちましょう。
戦闘の時を。
敵がまだダム本体を破壊していない所を見ると、
その価値には気づいていない可能性があります。
今、ダム奪還に直接動くという事は、
敵に戦略価値をみすみす教えるようなものです。
だから、待つのです。
敵の戦力も無限にあるわけではありません。
一戦して敵の戦力が減れば、敵は戦略価値の
あまりないダムから戦力をぬくかも知れません。
ダムの放棄を、待ってみましょう。」
「なに、こっちがきつい時は、
敵はそれ以上にきついものです。
なるべく木陰に入って、消耗を軽くしつつ、
待ちましょう。」
各キャラの反応
石塚「考えたな。
兵糧攻めというか、渇き攻めか。」
佐久間「うおー。
喉がかわいたー!
水、水くれー!」
田島「俺は海水飲んでも
ろ過、分離できるが、
他の奴は違う。
こりゃ、何とかしないとな。」
山本「うう、喉かわいたー。
しおしおになるー。」
みずほ「………。」
のどが渇いて、つらそうだ
若宮は、笑っている。
「水です。
飲みますか?」
(成功したか)
「今朝方、水源確保に成功しました。
おめでとうございます。
うまそうに飲みますな。
自分も水を飲みにいくとしましょう」
(部下にやれ)
「実は、あなたが最後の一人です。
水源地は今朝方確保に成功しました。
「ははは。そんなにひったくるようにして飲まなくても。
「では、自分も飲んでまいります。
体中で水を飲みたい気分です。」
「夜に、変な生き物を見た事があります。
猫のような。
「…ああ、いや、猫だったような気がします。
「それにしても……ここにも、
神々がいるんでしょうか。
よきゆめが……。」
「ま、目に見えないからといって、
いないと思うのは狭量がすぎるのでしょうな。
「だから自分は、信じる事にします。
「……?
何を、ですか?
「もちろん、正義や、善意や、その他あった方が
楽しくなるであろう、色々なものですよ。
「あてにするのは間違ってると思いますが、
信じるのはいいと思います。」
若宮はがーふー、がーふーと体操している。
(何をしている)
「はっ。
変な声をあげて体操すると人気者に
なれるのではないかと思って試しておりました。
「現在面白いように人がひっかかってきております。
まあ、作戦成功ですな。」
(笑う)
若宮は、にやりと笑って見せた。
どうやら笑わせたかったらしい。
若宮は、たどたどしく絵本を読んでいる。
…軍人としてはともかく、
保育士としてはまだまだだな…。
「…どうも、自分は、何でそうなのか
考えてしまうようですな。
「なさけない…。」
若宮は、歌いはじめた。
童謡だった。
「黒き風の王 世界を渡る
その瞳には勇気りんりん
知らぬ者なし
「黒き風の王 立ち寄る 一つの家
家に扉がなかったから
風の通り道だった
「黒き風の王 恋多き王
その心はまごころに弱い
それでやっぱり 恋をした
「あなたの髪にふれて
風の王 世界を敵にまわし
剣をとる
「勇気は万物の王 人の主人
祈りと願いは勇気の妻
妻に誓いて正義を奉じ 旅に出た
「黒き風の王 願いの夫 万物の王
黒はやめて青にした
正義が黒では迷ってしまう
「その瞳には勇気りんりん
天上天下 並ぶものなし」
「…自分は、願い、祈っております。
ならばその夫は、万物の王でしょう。」
若宮は、照れた。
「…本気で思っています。
「どんな状況も、どんな誘惑にも負ける事なく、
不正を嫌い、立つべきところで立ち、とめるべき
所で止める、慈悲深く、偽りない。
「それは全て、勇気あって出来る事。
まこと勇気は万物の王。
全ての上に君臨する光輝の王。
「”それ”は、自分はきっと、自分の知り合い
なのだと思っております。
「正義の御旗を打ち立てるただその為に、
”それ”は、世界を渡ってきたのだと。」
(戦闘開始時)
若宮「…ほら、俺の言った通りじゃないか。
”それ”は来たぞ。」
PC 「若宮、何独り言を言っている?」
若宮「はい!
「いいえ。
隊長殿、自分は今しがた祈りを捧げて
その効果を確認したところであります!」
(PC熊本組以外?)
PC 「僧侶にでもなるのか?」
若宮「はい!
「いいえ。
自分は心のそこから海兵隊で
隊長のケツについた卵の殻であります!」
PC 「よろしい若宮、では奮戦しろ。」
若宮「はい!」
(PC熊本組?)
PC 「効果はあったか?」
若宮「はい!
おそらくは随分前にありました!」
PC 「よろしい若宮、では奮戦しろ。」
若宮「はい!」
「…隊長は……。
「いや、隊長はたくましくなられた。
自分が、小言を言う事も、
すっかり減りそうで、少し残念です。」
(言ってもいいよ)
「よしておきましょう。
醜くなりそうですからな。
…ああ、でも時々は声をかけてください。
喜びます。」
(気にするな)
「ありがとうございます。
では、時々は声をかけてください。
喜びます」
(ED)
最後の一日となると、さびしいものでした。
あそこで生まれ育ったわけではないですが、
ひどく哀しいものでした。
(父島守備隊、生き残りの証言)
……島を離れるその日。
貴方は若宮と二人で、学校の戸締りをして、
そして二人並んで、長い坂を下りていきました。
若宮は不意に立ち止まり、空を見上げています。
(何をしてる。急げ)
「はっ!」
貴方が背を向ける間に、若宮はあわてて涙を
拭きました。
「行きましょう。
船が、出ます。」
貴方は若宮と並んで、走りだしました。
(……泣いているのか?)
「はい。
いいえ。
泣いているわけではありません。
「ただ、なんというか、哀しいだけです。」
貴方が笑うと、
若宮は、あわてて涙を拭きました。
「行きましょう。
船が、出ます。」
貴方は若宮と並んで、走りだしました。
最終更新:2010年03月01日 20:08