決定論的シミュレーションの代表例.
- 一人当たりの濃度点数は 50 点まで,という NONMEM のデフォルト制限を破ることなく,過度のテクニックに頼ることなく,7 日間反復投与のシミュレーションを行う.
- 30 分単位で濃度を計算することにした.したがって,合計で 2 * 24 * 7 = 336 点の濃度データを算出することになる.
- $EST MAXE=0 としておくと,THETA 等を動かしてデータにモデルを当てはめるのではなく,$THETA に与えた初期値そのままで濃度予測値を計算してくれる.
- $OMEGA と $SIGMA はこのシミュレーションでは使わないのだが,何も書かないとエラーがでるので,何か適当な数値を書き込んでおく.
- 実は,$OMEGA と $SIGMA の行はなくても構わない.その場合には NONMEM が勝手に適当な値を「初期値」として設定してくれる.
- CL に個体間変動パラメータ ETA(1) を導入しているが,今回のシミュレーションでは使わない.しかし,NONMEM に計算させるための一種のトリックとして,ETA をどこかのパラメータに導入する必要がある.ETA が全くないモデルで計算してみるとどうなるか,お試しあれ.
- 個体内誤差には等誤差モデルを使っている.今回のシミュレーションでは個体内誤差は無関係だから,どういうモデルを使っても結果には影響しない.しかし,今回の例(データ)においては,比例誤差モデルを指定するとエラーが発生する.お試しあれ.
データ例
コントロールファイル例
[[$PROBLEM]] $DATA TEMPLATE1.CSV IGNORE=@ $INPUT ID=DAY TIME AMT ADDL II DV $SUB ADVAN2 [[TRANS]]2 $PK CL=THETA(1)*EXP(ETA(1)) V =THETA(2) KA=THETA(3) SC=V/1000 [[$ERROR]] Y=F+ERR(1) [[$THETA]] (0 1) ; CL (0 10) ; V (0 0.8) ; KA [[$OMEGA]] 0.01 ; NOT USED IN THIS SIMULATION [[$SIGMA]] 0.01 ; NOT USED IN THIS SIMULATION $EST MAXE=0 [[$TABLE]] NOPRINT FILE=SIM1.TXT ONEHEADER DAY TIME AMT ADDL II ;
添付ファイル