サウンド・クラッシュ sound clash
歴史的経過
- サウンドシステムが表舞台に登場した1950年代以降、サウンドシステム間での抗争がたびたび発生し、相手の機材を壊したり、殺人事件に発展したりすることが日常的であった。こうした殺人などの惨事を防ぐべく、人気と実力を競い合う全うな方法として考案された方式が、サウンド・クラッシュであった。
流れ
- 主催者側から、「1ラウンド30分×4ラウンドで、ラウンドごとのポイント制」「ダブ・プレート以外は使用禁止」などのルールが設定される。
- 序盤:立て続けにダブ・プレートをかけて、ミックスの出来栄え、音質の良さ、選曲のセンスなどをアピールする。
- 中盤:ビッグ・チューンのダブ・プレートをかけたりして、観客の支持を集める。
- 終盤:チュン・フィ・チューンの進行により、場が最も盛り上がる。
- 結末:観客の盛り上がりや歓声の大きさにより、勝敗を決める。
ルールの変化
- サウンド・クラッシュは、時代によってルールが変化している。
- 昔はチュン・フィ・チューンを制したサウンドシステムが勝者となる場合が多かった。
- 1995年以降、主にダブ・プレートのみでの勝負というのが暗黙のルールとなっている。
- 2003年以降、偏見による判定ミスを防ぐために、各ラウンド毎にどのサウンドシステムが勝ったかをその都度決めて、最終的に獲得したラウンド数で勝者を決める形式で行われる事が多くなった。しかし一方で、「開催地出身のサウンドシステムが優遇される」「白人やチャイナ・マンは冷遇される」など、偏った判定は未だに存在する。
逸話
出典
最終更新:2007年07月11日 03:51