サウンドシステム sound system
  1. 移動式スピーカーやアンプなどの音楽機材一式のこと。
  2. サウンド・クルーを有する団体。ジャマイカ音楽すべてに影響を与えた。いわゆる「屋外クラブ」「野外ダンスパーティ」を運営している。以下詳述。

  • 通称:サウンド。
  • スピーカーやアンプなど音楽機材一式を移動させることにより、公園や路上など公共の場所を即席のクラブにする。
  • サウンドシステムでは基本的には生演奏はなく、レコードダブ・プレートが回される。
  • 主催者とお客さんとセレクター(一般的にはDJ)がいる、フードやドリンクが置いてある、ターンテーブルや照明機材が沢山ある 等、構造的には現代のクラブと同じである。違いは「クラブは屋内」「サウンドシステムは屋外」、「クラブは基本的に有料(入場料などチャージをとられる)」「サウンドシステムは無料」という点のみ。
  • サウンドシステムの集客をあげて収益を得るために、スカがつくられた。
  • 現在に至るまで、「人々の身近な娯楽」「流行発信基地」としての役割を果たしている。

歴史的経緯


機材

  • 移動式の巨大なスピーカー?・セット、アンプ?・セット、ターンテーブル?レコード(多くはダブ・プレート)を保有している。
  • 機材は貨車や自動車で運ぶ。
  • 電力は電線(電柱)や近くのお店から引っ張る。
  • 昨今のキングストンでは、10tトラックを改造した大規模なサウンドシステムもある。荷台にターンテーブル?ブースやミラーボールが付くなど、豪華な装備である。
  • 片側2車線の大きな道路や広場にこれくらい↓↓の巨大スピーカーを積み上げると、サウンドシステムの完成である。巨大スピーカーの前に立つと、ウーハーから出る重低音が振動となって、心臓が刺激揺さぶられる。

http://webzoom.freewebs.com/strange-daze/


周辺事情

  • 周辺には、$JA 1(1ジャマイカドル≒1.8円)でオレンジ一切れを売る滑車を引くおっさんや、$JA 90(≒162円)でビール「Red Stripe」を売る出店、$JA200(≒360円)でドラム缶で焼いたジャークチキン?を売る屋台まで、日本のクラブと同様、時間を楽しむのに必要ないろんなモノが売られている。

スタイル

1.ソウル・セット・スタイル(soul set style)


2.DJスタイル(DJ style)


3.ラバダブ・スタイル(rub a dub style)


4.ジョグリン・スタイル(jogglin style)

  • 通称:ジョグリン
  • セレクターが、複数のターンテーブルを使用し、既に録音されたレコードを同時に流し、曲をミックスして披露する形式。
  • ターンテーブルを2台使う「ソウル・セット」にが一般化したのは、1980年代からである。
  • サウンドクルーは自分でレーベルを持っていたり、特定のレーベルと密接な関係にあることも多いが、ジャグリンに使われるレコードは決して自分たちのレーベルのものとは限らず、その場を盛り上げるものを自由にチョイスする。

出典


参考リンク

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音楽用語
最終更新:2008年02月16日 22:13