ジャンダルマのエンブレム
四つの星は司令官が大将(参謀総長・陸海空軍司令官と同格)であることを、
短剣と天秤は法と正義を、
1839の数字は設立年をそれぞれ表している。
memo
ジャンダルマ(Jandarma)は
トルコの治安機関。トルコ共和国そのものよりも85年長い歴史を持つ。警察(Polis)の管轄外である郡部を担当する警察機関と考えれば、基本的な理解としては間違いではない。平時は内務省の管轄下に、有事は陸軍の指揮下となる。ジャンダルマ司令官は、有事平時にかかわらず
国家安全保障会議の委員である。なお、機関そのものだけでなく、その要員も同様にジャンダルマというのが正式である。ただし、一般的には警察官(ポリス)だの兵士(アスケル)だのと言われる事が多い。
オスマン朝時代にフランスのGendarmerieを範に設立された。ちなみに英語での正式名称は Turkish Gendarmerieである。両者の性格も非常に類似しており、一般的な国民の理解としては「田舎の警察」である。交通取締り用のオートバイから犯罪捜査のための科学捜査研究所、はては暴動鎮圧用の装甲車まで、一般の警察業務に必要な装備と設備は一通り取り揃えている。電話番号156で警察と同様の緊急通報も受け付けている。管轄域は基本的には厳格に守られているが、軍の意向を受け、ジャンダルマが市部の刑事捜査に介入したことも実際にある。これは大きな問題となったが、結局、司法の場でジャンダルマの捜査は追認された。ただし、その後ジャンダルマが市部の刑事捜査にむやみに介入するようになったということはない。
一般の警察業務の他に、警察管轄内のものを含む重要施設の警備、国境警備、対ゲリラ作戦、諜報活動なども任務としている。有事には歩兵部隊として戦闘も行う。そのための訓練と装備も充実している。アナトリア南東部(北部クルディスタン)の対ゲリラ作戦においては、陸軍よりもジャンダルマの死傷者の方が多い。
ジャンダルマの兵制は
徴兵制と志願制の2本建て。
徴兵で集められた要員は訓練をしているか、誰でも出来るような補助的な任務に就いているだけで、「本物のジャンダルマ」は兵役を終えた後の志願者から試験選抜される(一部他の軍種から転属となる場合もある)ウズマン・ジャンダルマの方である。
もちろん、対ゲリラ作戦などのヤバめの任務や刑事捜査などの専門的な任務はウズマン・ジャンダルマの仕事である。
YouTubeで発見した動画↓
ウズマン・ジャンダルマは徴兵で集められた要員とは異なり、将校と同様の「職業」として認められているので、ほとんど悪い冗談としか思えないような少額の手当てしか支給されない徴兵組とはちがい、まともな給料が支給される。また、エリート意識も非常に強く「兵隊なんかにゃ誰でもなれる。最後にトルコを守るのは俺たちジャンダルマだ!」とよく口にする。
-
最終更新:2006年11月28日 22:23