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【名前】スルト/柳宝為人(りゅうほう・すると)
【性別】男
【年齢】23
【性格】中立・善。外交的。疲弊と絶望で多少顔と声を翳らせるが、根の善良さは失われていない。
【容姿】
 黒焦げたような茶髪、前髪の先など一部部位が金色に染まってる。滅多にないが笑うとまだ子供っぽい。
 服は氷河期初期国連から支給された戦闘用コート。サイバネ風の騎士といった見た目で戦闘生活両面に優れた機能を発揮する。
【神禍】
『夜明けを待て、黄金の竜よ(デイブレイク・ドラゴンスレイヤー)』
 思想:「奪った分の責任は果たせ」「竜の打倒によって、世界は蘇る」

 ───黄金色の西洋の大剣を出現させる。
 剣は精神が折れない限り決して刃毀れせず折れもしない不壊の材質だがあくまでそれだけのものでしかない。この神禍の真価は別にある。
 自身より強大な敵を「竜」と認定し、「竜」を討ち取る───殺害する事でそれに相応しい「財宝」を手にする事ができる。

 財宝には「金禍型」と「財禍型」に区分される。
 金禍型は武器・能力の具現。倒した禍者の神禍を模したものが多いが、その場を切り抜けるアイテムであったりもする(食料、回復など)。消費型で、かつ現在のスルト上回る禍者も少ないためストックは数少ない。
財禍型はパッシブ効果。ゲームのレベルアップのように少しずつ身体能力が強化されていく。今や肉体強化系の禍者と張り合え、百に届く死線を潜り抜けた精神力、神禍を見抜く眼力も合わさり、スペック以上に粘り強い。

 物語において竜を倒した者には報酬が与えられる。それは尽きぬ財産であったり、強力な武器であったり、美しい伴侶、豊かな国、平和な世界であったりもする。
 奪ったからには責任を果たせ。辛苦に見合う報酬を用意しろ。
 凍結地球での弱肉強食の理への適応と、悪を倒せば世界は平和になるという、過去に謳われた幻想の現実的な解釈。
 襲い来る怪物と絶望の未来に抗うと決めた信念を両方叶えた神禍である。
 ───悲しいかな、破壊の指向性に縛られる神禍ではどれほどの大悪を倒しても「万人を救うほどの財宝」は得られない。

【詳細設定】
「竜禍(エスカ・ドラコー)」「崩壊減数式(ナンバースレイヤー)」の異名で伝わる、最も多くの禍者を殺してきたとされる禍者殺し。
 国連が機能していた時期はエージェントとして各勢力を巡り連携を取る仲介の特使のような役目だった。
 法政が完全に崩壊した後もツテは機能しており、自警団、犯罪組織、暴走族、宗教団体と、組織の体を保った共同体と接触して時に協力し、時に敵対。
 より強い脅威、絶望的な戦地を聞きつけては積極的に介入するが、自殺志願とも殺人狂とも程遠い。

 戦場に臨む事になった切欠は、この時代ではごくありふれた悲劇と決意だ。
 後に伝説と語られる神禍も、初めはただ多少硬い剣というだけの脆い支えでしかなかったが、人との縁には恵まれていた。
 仲間に友に組織に支えられ、信頼に応えようと常に前線に立ち少しずつ強くなる日々。己の能力を把握したタイミングで、ふとスルトは思いついた。
 竜禍は倒した敵の強大さに応じた財宝を得る。ならば世界を滅ぼすだけの竜を討てば───世界を救うだけの財が手に入る。
 人類滅亡の尖兵、過重神禍・十二崩壊の打倒に熱意が向かうのは必然だった。分析と研鑽を重ね邪竜に心臓を穿つ瞬間を心待ちにするが、図らずも転機は訪れた。

 地球を覆う氷河期を覆す希望の計画の中核───人工太陽の創造。
 小さくも核融合に類する神禍だった被検体の少女の暴走により目覚めた第九の災禍、『第九崩壊・超神融星(ヘヴンズシャイン・ニュークリアワールド)』。
 仲間であり、友であり、想いを寄せていた人が竜と化した絶望に折れかかるが、少女から自身を止めるよう願いを受け奮起し剣を抜く。
 肉体は蒸発するがその間に剣は心臓に届く、そうすれば世界を救う財禍が作れる。希望を残せる。
 贖罪も込めた覚悟の一撃は確かに心臓を穿ち───だが結果は『スルトの完全再生』という結果のみ。
 結論は示された。
 竜禍は奇跡を起こす。だがそれは世界には還元されない。ただ自己を竜のように強くするのみだ。

 以降も続く十二崩壊討滅作戦に参加。死が触れ合う地獄の只中で戦果を残し、生還後も行き過ぎた禍者やゴグ狩り、残る十二崩壊の討滅を続け各地を転々としている。
 しかし絶望する事は許されない。まだ返さなければならないものがあるからだ。
 刻んだ神禍の名と思想に懸けて、邪竜と変じた自身に始末をつける。それに足る敵と戦場が何処かにあると信じて。

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最終更新:2025年06月08日 16:23