【名前】No.13『紫雲』/『雲』の勇者/東雲 瞬(しののめ しゅん)
【性別】男性
【年齢】15
【性格】
内向的。ただし反撃は躊躇わず、徹底的に。
【容姿】
一般的な日本人男子高校生の平均よりやや小柄、あどけなさの残る顔立ち。
左右の両目が金色/銀色のオッドアイ。
【神禍】
『死がふたりを分かつまで(ミスティック・ラウンド)』
思想:最大の理解者は内にある。ゆえに望むものなどなにもなし。
自身の肉体を原子レベルにまで分解、『霧』『雲』となって広範囲に漂う能力。
意思を持つ自然現象とも言い換えられ、原子を振動させ熱エネルギーに変換することで能動的に運動することも可能。
個体でありながら群体であり、一部分を焼き払うなどしてダメージを負わせることはできるが、総量全てを傷つけられない限り致命傷を負うことはない。
元となった神禍の特性により、『霧』『雲』そして『雲』から降り注ぐ『雨』『雹』は超高濃度の硫酸と同質の弾丸となり、人体のみならず無機物にとっても猛毒となる。
触れるもの、立ち入るものを拒絶する万死の絶界。
【詳細設定】
過重神禍・十二崩壊。
寒冷化現象の黎明期、地球上に12体発生したとされる特級の災禍――の、知られざる十三体目。
未だ人類に何の被害も与えておらず、誰にも存在を知られていない、最新にして異端である十二崩壊のイレギュラーナンバー。
人によって人類の敵と見定められたのではなく、討ち果たした十二崩壊が一席・No.12『魔霧』により、崩壊の一翼として見出された『雲』の勇者その人。
『魔霧』と『雲』の勇者の神禍は非常に近い性質を持ちながらも「攻撃的か」「防衛的か」の対極にあるものだったが、争う中でお互いがお互いの本質を理解していき、出力はほぼ拮抗した。
二人の戦いは千日手となるはずだったが、他の勇者/あるいは十二崩壊の干渉をお互いが良しとせず、雲を突き抜けた遥か上空へ飛翔。
言葉を介さぬ神禍を通じた一瞬とも無限とも思える相剋の果て、初めて「殺す」のではなく「共にいたい」という感情を得た『魔霧』は『雲』の内に己を拡散させた。
肉体、精神、人格、魂、そして神禍。混ざり合い、形を成して聖邪の結実として生まれたのがNo.13『紫雲』である。
二人の年齢の足し算ではなく引き算の結果、ボディである東雲 瞬の肉体年齢がやや若返っている。
しかし肉体構成、血液型、遺伝子情報などは別人……どころか人類史上でも未知のものとなり、それがために元来の『雲』の勇者の生体反応は消失――死亡したと認識されている。
『雲』の勇者が本来有していた神禍も変質し、思想が塗り替えられたこともあって完全に別物と化している。
勇者として、あるいは十二崩壊として生きてきた時間などにもはや意味はない。
自分以上に自分を理解してくれる存在が自分の内にいるのだから、他に何も求める必要はない。
他人を害することも、守ることも、もうどうだっていい。
おれ/わたし=きみ/あなたがいればそれだけでいい。
世界が終わるその瞬間まで一人/二人でいよう。
最終更新:2025年06月13日 00:32