【名前】シルヴァリオ・ロックウェル
【性別】男
【年齢】27
【性格】極めて冷静沈着で、感情を表に出さないプロフェッショナル。必要最低限の言葉しか発さず、その思考を他者へ自発的に発信することは極めて稀である。常に効率と結果を最優先する合理主義者だが、心の底では深い人間不信と、すべてを諦めたような虚無感が巣食っている。自称大統領エンブリオの常軌を逸した言動にも一切動じず、淡々と任務をこなすが、内心ではその馬鹿げたエネルギーに、この終わった世界で唯一の面白みを感じている。
【容姿】無駄なく鍛え上げられた、しなやかな体躯。短く刈り込んだ黒髪に、灰色の瞳と表情筋の死んだ端正な顔立ちが特徴。色褪せたタクティカルベストに黒を基調とした機能的な防寒着を隙なく着込んでいる。
【神禍】
『偽りの兵装庫(フェイカーズ・アーマリー)』
思想:信じられるのは、裏切らない完璧な道具だけだ。
一度でも物理的に触れたことのある「武器」の構造を完全に理解し、それを寸分違わぬ形で複製・生成する能力。ナイフや銃器はもちろん、手榴弾のような複雑な構造を持つ兵器すら再現可能。
ただし、生成された武器は極めて脆い。数回使用するか、強い衝撃を受けると、まるでガラスのように砕け散ってしまう。銃であれば数マガジン、ナイフであれば数度の斬り合いが限界。まさに「使い捨て」の兵器である。
「完璧な道具」への絶対的な信頼と執着が、あらゆる武器を“完璧に”複製する能力として発現した。
「完璧な道具だけを信じる」という思想は、裏を返せば「不完璧な人間は信用できなず、すなわち排除すべき異物である」という結論に行き着く。神禍はこの歪んだ二元論を悪意的に肯定した。
一つの殺しが終われば、その道具は役目を終えて消える。彼が信じる「完璧な道具」に囲まれて生きるためには、絶えず新たな敵を見つけ、殺し続けるしかない。これは、彼を永続的な殺戮者へと仕立て上げるための呪いに他ならない。
【詳細設定】
現在は“自称”第49代大統領>>89エンブリオ・“ギャングスタ”・ゴールドスミスの専属SPとして、占拠されたホワイトハウスを拠点にしている。エンブリオの単純極まりない欲望と行動原理を「予測可能で扱いやすい道具」と見なし、互いに利用し合うドライな関係を築いている。
彼の元にいれば、様々な武器に触れる機会があり、自身の神禍の「兵装庫」を拡充できるという実利もある。エンブリオの掲げる「国家再建」など微塵も信じておらず、ただ静かに、より強力な「道具」に触れる機会を窺っている。
全球凍結が始まる数年前、彼は政府系の秘密兵器開発機関に所属する天才的なエンジニアだった。心血を注いで開発した新型ライフル――彼が唯一「相棒」と呼んだ完璧な作品――の実戦テスト中、彼の才能に嫉妬した上官がライフルに細工を施した。
テスト中にライフルは暴発し、シルヴァリオは左手首に消えない傷を負い、流れ弾を受けて同僚の一人が命を落とした。この一件で、彼は「人間は嘘をつき、嫉妬し、平気で裏切る。自分が正しく作り、正しく整備した道具だけが決して裏切らない」という妄執を抱くに至った。
その後、上官によって濡れ衣を着せられ、同僚の死の責任を被せられた彼は所属していた組織から姿を消した。表社会に彼の居場所も、信じられる人間も、もはや存在しなかったからだ。
彼はその天才的なエンジニアリング技術を活かし、裏社会で生きる道を選ぶ。最初は兵器の密造や闇市場向けのカスタマイズで生計を立てていた。彼の作る「道具」は常に完璧で、その腕は闇市場で高く評価された。
しかし、彼の目的は金儲けではなかった。彼の行動はすべて、あの事件で芽生えた「人間は不完全で、道具こそが完璧である」という主張を証明するためのものだった。やがて彼は、自らの手で完璧に調整した最高の武器を手に、デモンストレーターとしてその性能を実証するために標的を「処理」するようになる。
銃は分解・再調整し、ナイフは自ら研ぎ澄まし、弾丸一発に至るまで最適なものを選び抜く。
たった一つ残った、道具という信仰のために。
最終更新:2025年06月17日 00:38