【名前】花園 すもも
【性別】女
【年齢】16
【性格】他人との距離感を掴むのが苦手で、基本的に一人でいることを好む。感情の起伏は乏しいが、時折見せる純粋な好奇心が年相応の少女らしさを感じさせる。
【容姿】桃色がかった薄い茶髪をショートボブにカットし、丸い瞳をした小柄な少女。古びたピンク色のダウンジャケットと厚手のタイツを愛用している。
【神禍】『三匹の家来(トライアド・リテイナー)』
思想: 一人でも生きていけるけれど、誰かがいてくれたらもっと楽になるのに
最大三名まで他者に以下の能力を付与できる。
対象者が元々神禍を有していた場合、すももの能力が付与されている間は使用不能となる。
「犬も歩けば棒に当たる(グッドラック・ガーディアン)」
付与された者の運気を大幅に向上させ、偶然の幸運に恵まれやすくなる。
食料や武器の発見、敵の見落とし、致命的な攻撃の回避など、生存に有利な偶然が頻発する。
ただし同時に予期せぬトラブルにも巻き込まれやすくなり、幸運と災難が表裏一体となって現れる。
「猿も木から落ちる(アクロバット・ガーディアン)」
付与された者の身体能力と反射神経が飛躍的に向上し、常人では不可能な身軽さを獲得する。
高所からの落下や危険な地形での移動が可能になるが、過信による判断ミスや無謀な行動を取りやすくなる副作用がある。
「雉も鳴かずば撃たれまい(サイレント・ガーディアン)」
付与された者の存在感を希薄化し、敵に発見されにくくする隠密能力。
気配を完全に消し、視覚的にも認識されにくくなる。
しかし能力使用中は発声や積極的な行動が制限され、緊急時のコミュニケーションが困難になる。
これらは「頼れる仲間がいれば」という潜在的な願望から生まれた能力。
しかし「一人でも構わない」という沁みついた思考によって純粋な恩恵とはならず、すもも自身もそのことを薄々理解している。
【詳細設定】
両親からの愛情を受けることなく育った少女。
父親は仕事を理由に家を空けがちで、母親は育児放棄同然の状態だった。
そのため幼い頃から一人で過ごすことに慣れており、文明崩壊後も特に動揺することなく淡々と生活している。
当時11歳の少女が一人で生きていくには過酷すぎる世界だったが、ひょんなことから食料を分け与えたことで一人の青年、桐谷隼人と行動を共にするようになる。
すももは隼人に「雉」の能力を与え、その能力に守られることで二人は生き延びてきた。
隼人との関係は保護者と被保護者というより、互いに利用し合う共生関係に近いとすももは考えている。
表面上は感情を表に出さないすももだが、内心では青年への依存と距離を置きたい気持ちの間で揺れ動いている。
神禍の覚醒後、自分が他者に力を与える立場になったことで、初めて「必要とされる」感覚を味わった。
しかし同時に、相手が自分ではなく能力を求めているのではないかという疑念も抱えている。
彼女の能力が持つ副作用は、無意識に他者との完全な信頼関係を拒んでいる表れでもある。
一人でいることの寂しさと、誰かと一緒にいることの煩わしさの狭間で、すももは今日も静かに生き続けている。
最終更新:2025年06月17日 00:40