【名前】ミーア・ヴァケット
【性別】女
【年齢】28
【性格】表面上は穏やかで物腰柔らかだが、内面には強烈な孤独感と諦観を抱えている。
【容姿】肩までの黒髪に青白い肌。痩身で背が高く、厚手のセーターとロングコートを重ね着している。
【神禍】
『虚ろなる団欒(エンプティ・ファミリア)』
思想:誰も去っていかない世界が欲しい―――大切な人だけは、絶対に失いたくない

自分にとって「本当に大切だった故人」の人格を物体に憑依させることができる。
人格は物体を自らの体のように自在に動かすことが出来、物体が破壊されてもミーアの元へ帰っていくため実質的に不滅。
現在憑依可能なのは、軍人だった兄「レオン」、病弱だった妹「リリィ」、そして忠実な番犬「バスター」の三つの人格。
兄の人格を憑依させた椅子は頼もしく的確な助言をくれ、妹の人格を憑依させたぬいぐるみは甘えるように話しかけ、犬の人格を憑依させた古いラジオは警戒の鳴き声で危険を知らせてくれる。
これらの人格はミーアの記憶に基づいているが、彼女の予想を超えた反応を見せることもある。
例えば「レオン」はミーアの身の安全を最優先とするため他者への気遣いが皆無であり、「リリィ」は極度の人見知りと化している。
極めつけに「バスター」は家族以外に対して完全に敵意むき出しであり、自立行動可能な物体へ憑依させれば周囲を見境なく攻撃してしまう。

【詳細設定】
氷河期以前は大都市で心理カウンセラーとして働いていた女性。
文明崩壊後は兄レオン、妹リリィ、そして番犬バスターと共に生き延びてきた。
レオンの戦闘技術とリーダーシップ、バスターの警戒能力に支えられながら、ミーアは妹の看病と一家の精神的支柱として家族を支え続けた。
しかし、ある吹雪の夜、食料を求めて出かけたレオンとバスターが襲撃者に襲われ致命傷を負い、何とか帰還するも妹たちの目の前で絶命。
目の前の現実を受け止められなかったリリィも病状が急激に悪化して息を引き取ってしまう。
一夜にして全てを失ったミーアの絶望の中で、神禍が覚醒した。
現在は廃墟となった病院を拠点とし、兄の人格を宿した診療椅子、妹の人格を宿した古いテディベア、犬の人格を宿したラジオと共に暮らしていた。
「レオン」は今でも彼女を守ろうとし、「リリィ」は甘えるように話しかけ、「バスター」は侵入者を警戒する。
時折迷い込んでくる人々を治療することもあるが、誰かと親しくなりそうになると無意識に距離を置いてしまう。
排他的になったしまった「家族たち」のこともあるが、新たに大切な人を得て、そしてその人を失えば、自分の能力にまた新しい「声」が加わることを理解しているから。
ミーアは家族の「声」に囲まれた温かな日常を演じ続けているが、心の奥底では新しい出会いへの憧れと、それを失う恐怖の間で揺れ動いている。

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最終更新:2025年05月31日 15:40