【名前】トーマス・レッドフィールド
【性別】男
【年齢】16歳
【性格】楽天的で陽気、誰とでも気さくに打ち解ける社交性の高さを持つが、その明るさの裏にどこか焦燥と諦観が滲む。勝負事に強く執着し、どんな場面でも「賭け」に持ち込もうとする。人を試すような言動も多く、信頼関係を築くには一筋縄ではいかないタイプ。弟のためなら、自分の命すら「賭けの種」にしても構わないと考えている危うさを内包する。
【容姿】茶色の無造作な短髪に、常に笑っているような狐めいた目元。華奢な体型で年齢より幼く見えるが、指にはギャンブラーらしくいくつかのリングとサイコロ型のペンダントをつけている。よれたベストにストライプのシャツ、つぎはぎのズボンといった小汚い格好だが、不思議と品を感じさせる。

【神禍】
『運命を焼く賭火(フォルトゥナ・イン・フレイム)』
思想:運命は操作できない。だから、燃やしてしまえ。

触れた物体に自身の意思で高熱の火を宿らせ、焼き尽くす能力。炎は通常の火と異なり、燃焼対象の“意味”や“価値”に反応して強さを変える。
たとえば紙幣や宝石といった「価値のある物」を燃やせば爆炎が生まれるが、石ころのような「無価値な物」では火種すら点かない。
この能力の根底にあるのは、「この世界の運や価値は不平等に過ぎる」という、少年の拗れた世界観への反発である。
己の不運と向き合い、弟の命を繋ぐため、世界を燃やしてでも賭けに勝つという強烈な願望が、神禍として昇華された。

【詳細設定】
トーマス・レッドフィールドは、滅びかけた旧ロンドン郊外のスラム街に生まれた。
父は早くに蒸発し、母は難病を患った弟に薬を与え続けるため、薬物の運び屋に身を堕とした末に死亡。以来、兄弟は身寄りもなく、生きるために街のギャンブル小屋を渡り歩くようになる。

少年は気づいていた。この世界では、運のいい奴が生き残る。
それは知恵でも力でもない。運こそが命を握っている。
だからトーマスは運を操る術として賭け事を磨いた。
イカサマもブラフも駆使し、喧嘩すら「ゲーム」に変える。
だが、どれだけ勝ちを積み上げても、弟の命は延びなかった。

ある時、金貨を山のように抱えたトーマスの手から、弟の小さな心臓が零れ落ちた。

あの時、彼の心に火が灯った。この世界の“運命”ごと燃やしてしまえ、と。
神禍はその瞬間、発現した。
この力は運命を壊すための火であり、弟を奪った世界への反抗なのではないか、そう思った。
以来、トーマスは「まだ勝負の最中」と信じ続けている。
もう一度だけ、最後の賭けができるなら、今度こそあいつを取り戻せると。

崩壊した都市のスラムで、賭博と情報の仲介を生業としながら生き延びていた。
腕一本でギャンブルを勝ち抜く少年として界隈では名が知れていたが、孤独なまま、「弟の幻影」と共に生きていた。
誰とも深く関わらず、勝ち続けることが生きる意味であり、価値だった。

ある日、ルクシエルの癒しの奇跡を耳にする。
もし本当に死んだ奴も癒せるようになるなら――。
その瞬間、少年の中で世界に再挑戦する火が再燃した。

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最終更新:2025年06月01日 15:24