【名前】小日向 純也(こひなた じゅんや)/通称:“ハーメルン”
【性別】男性
【年齢】46
【性格】無気力・皮肉屋・観察眼鋭く冷静。過去に情熱を燃やした痕跡を感じさせるが、現在は虚無的でどこか諦観している。人との距離を常に一枚隔てて接するタイプで、理屈っぽくもある。
【容姿】くたびれたトレンチコートと中折れ帽がトレードマーク。痩せ型で、顎の無精髭が年齢以上に老けた印象を与える。目は眠たげで焦点が合っていないようにも見えるが、油断した相手の内面を射抜くような一瞥をすることがある。

【神禍】
『共振する真理(ヴァイブレート・トゥルース)』
思想:真実は揺さぶられる時にしか露わにならない。

手にした物体を高周波で振動させ、内部構造や結合を破壊する。刃物は超振動刃に、杖や棒は衝撃波を生む打撃兵器へ変わる。
言葉や証拠で真相を解明することを望んでいたが、冷え切った世界で“壊すことでしか真理に触れられない”という結論が歪んだもの。

【詳細設定】
かつては理想に燃えた探偵だった。
治安が崩壊しきった世界で、弱者のために“真実”を掘り起こす存在になろうとした男。

しかし、依頼人は次々と死に、真実を明らかにしても何も変わらない現実を前に、彼の情熱は風化していった。
ある日、助けたはずの子供に背中を刺され、「あんたのせいで俺の居場所がなくなった」と告げられた。
それ以降、“探偵”を名乗ることは皮肉でしかなくなった。
“ハーメルン”という異名は、かつて彼が救った子供たちに付けられたものであるが、本人はそれを嫌っていない。

彼は今、“探偵”の看板を掲げながら、もっぱら物資の取引や死体の始末、依頼人の遺言の代読など、人がやりたがらない「終わった事後処理」を請け負っている。
人助けとは違う。
自分が動いたところで、誰も喜ばないし感謝もされないと分かっている。
ただ、それでも彼は「まだ何かを見ておく必要がある」と思っている。
記録者のように、滅びていく世界の断片を拾い集めながら、今日もまた無表情に灰色の雪を踏みしめて歩いている。

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最終更新:2025年06月01日 15:25