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【名前】佐藤椿(さとう つばき)
【性別】女
【年齢】28
【性格】一人称は「私」。温和で聞き上手。人の話にじっくり付き合って、頼まれ事もよく引き受けてくれたので、組合員からの好感度は上々だったという。 ※当時の勤務先での評判を大まかにまとめた内容。
【容姿】日本人女性としては中肉中背。セミロングの黒髪、やや垂れ目、ふっくらした頬。威圧的な印象を受けることはまず無い雰囲気。
【神禍】
『私という遺産(オンリー・ミー)』
思想:あの人が遺したものを無意味にしたくない。

手で触れた任意の飲食物を『毒入り』に変える。
『毒』の主な性質は以下の通り。
  • 一口でも摂取すれば、効果が現れた途端にどんな生物でも苦しみに踠きながら死に至る。なお、椿自身だけは摂取しても全く平気である。
  • 死なない程度のダメージに抑えたい、徐々に弱らせたい等、効果を弱めることはできない。
  • 飲食物の見た目や味は一切変化せず、いかなる方法によっても『毒』を検出することはできない。
  • 摂取後に『毒』の効果が現れるタイミングを、対象の飲食物に触れる際に調整できる。最短で五秒後、最長で約一ヶ月後。
  • 一度『毒入り』に変えた飲食物を元の状態に戻すことや、効果が現れるタイミングを上書きすることはできない。
  • 触れる過程としては飲食物本体ではなく、容器や包材の上からでも可。
  • 『毒』が未知の物質なのか、または呪いの類なのか、椿自身にもわかっていない。

【詳細設定】
日本のある協同組合の配達員として働いていた女性。両親は早くに亡くしていて、他の親族との付き合いもない。
担当エリアの組合員の一人である『サチコさん』という老婆が、ある日突然「いつか地球が永遠の冬を迎える」と怯え悲しむようになった。
ただの妄想だろうとしか言いようが無い話だったが、孤独な生活環境にある老人の唯一の話し相手として、『サチコさん』を励ます日々を過ごすこととなる。
数年ほど経ってから『サチコさん』は老衰により逝去し、遺言により彼女の遺産は全て椿が相続することとなった。
ただし、その形式は金銭ではなく。大量の保存食、薪材や防寒具等のサバイバル用品、到底読み切れないような冊数の書籍、これらを保存するために生前の時点で財産をはたいて開設したらしい地下倉庫といった、「冬を生き延びるための手段」であった。

そして、「全球凍結現象」が発生したのは、相続の完了からおよそ三ヶ月後のことであった。

『サチコさん』の遺産のおかげで、椿はどうにか一人で食い繋ぐことが出来ていたが、そんな安寧も程なくして脅かされることとなる。
数名の男女が、地下倉庫を襲ってきた。葬儀周りの数日間しか顔を見せなかった『サチコさん』の息子夫婦と、遺産の相続に立ち会った元弁護士が、協力して『サチコさん』の遺産を椿から強奪するためだった。
暴行を受けて倒れた椿を尻目に、我が物顔で『サチコさん』の遺産の全てを手中に収めようとする彼等の姿を見つめながら、椿の神禍は目覚めた。
せめてもの抵抗として両腕で庇っていた缶詰を嘲笑いながら取り上げた息子夫婦は、戦利品のようにその場で缶詰を開封。中に入ってた乾パンを仲良く揃って口に入れて飲み込み、そして死んだ。
二人の唐突な死を目の当たりにした元弁護士は、椿が精一杯の言葉で脅した途端、恐怖と混乱に喚きながら逃走していった。その後の行方は知れない。

その日以降、椿は自分なりに神禍を活用することも覚えつつ、変わらず保存食の在庫を磨り減らしながら、なるべく目立たずひっそりと命を繋ぎ続けている。
なぜ『サチコさん』は「全球凍結現象」を予知することができたのか。その真相を知ることは、椿には叶わない。
確かなのは、『サチコさん』の遺産は今もここにあるという一つの事実である。

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最終更新:2025年06月02日 23:08