【名前】シャーリー・ヴェルナティア/Shirley Vernatia
【性別】女性
【年齢】17
【性格】
 穏やかで善良。誰かの涙に心から共感し、少しでも安らげるように寄り添える優しい少女。
 この崩壊した世界の中にあっても神を信じ、祈りを捧げることを怠らない。
 一方で自己評価はとても低く、自分は至らない人間だと事あるごとに自罰しがち。
【容姿】
 身長150cm、体重44kg。黒いシスター服に身を包んだ薄桃色のロングヘアー。毛量多めでふわふわしている。
 頭のヴェールには装飾として十字架があしらわれていて、首からは家族の形見のロザリオを下げる。
【神禍】
『我、皆を照らす灯火たれ(ラブ・ユア・ネイバー)』
思想:試練の中にあっても、大切な人達と共に生きたい
 自分と、自分が大切にしたいと願う人間に加護を与える。
 加護はシャーリーを中心とした半径三百メートルの円形で展開され、彼女が生存している限り常時展開される。
 肉体強化と精神の安らぎを提供することができ、毒や病気の進行も大きく遅らせることができるまさに"加護"と呼ぶべき力。
 ただし神禍は呪いの力であり、誰かを殺すための力である。隣人を愛せと謡う加護(これ)もまた、その例外では決してない。
 シャーリーの優しさは彼女が大切と思う人間にしか降り注がず、その寛容からあぶれた人間には重圧と消耗という形で押し付けられる。
 隣人を愛せと言いながら、愛する対象以外を排斥する都合のいい日だまり。
 シャーリー・ヴェルナティアは自分の神禍の本質に気付き、常に苦悩している。
 だから彼女はいつも常に、誰より優しい人間であれるようにと自分を律するのだ。
【詳細設定】

 わたしたちは試練の中にいる。辛い日々だからこそ、せめてわたしだけは皆に優しい灯火でありたい。

 どこにでもある教会で生を受け、物心ついた時から神の教えと共に生きてきた。
 何ひとつ不自由なく、悪徳を育むこともなくすくすくと成長し――十二歳の時に全球凍結の日を迎える。
 戦火の中で両親と死に別れてからは、命からがら町を脱出し、郊外の田舎で小さな集落に加わって暮らしていた。
 暴力が支配する極寒の時代の中で、シャーリーの集落は彼女の神禍のおかげで比較的平和だったし、死人の数も少なかった。

 しかし、ある時少女は気付いてしまう。
 自分の好きな人達が健やかに暮らす一方で、乱暴者や強欲な人間はみるみる衰え弱っていくこと。
 自分は誰もを照らすのではなく、好きな人だけを無意識に選りすぐって照らしていたのだということに。
 その日からずっと、シャーリー・ヴェルナティアは優しくあることに囚われ続けている。
 誰より優しく寛容に。今度こそ、誰の命も取りこぼさないみんなの灯火であれるように。
 ――救世主みたいに、あれるように。

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最終更新:2025年06月02日 15:08