【名前】カセッティ・イズニア
【性別】男
【年齢】38歳
【性格】冷静沈着で理知的。人を見下す癖があり、情を切り捨てる思考が染みついている。だがその裏には、過去に誰かを救えなかった悔恨があり、自分の感情にすら自信を持てなくなっている。傭兵稼業に身を置く今も、人を斬る時だけは迷いを殺すために「吸血鬼」の仮面を被っている。
【容姿】痩身でしなやかな体格。青白い肌に血の気は薄く、切り揃えられた黒髪。左目には赤い義眼を入れており、右目には十字の切り傷がある。着ているのは旧時代の警察制式服の上から黒いマントを羽織ったもの。腰には細身の軍刀。

【神禍】
『渇愛なる鮮血の真祖(ネイサンス・ノワール)』
思想:「救えなかった命を忘れたくない。だからこそ、自分の体に刻みつけたい」

自身の身体を吸血鬼のような存在に変質させる神禍。
夜目・身体能力の強化・自動再生・致命傷の無効化を代償なしに得ることができる。
他者の血液を摂取すれば記憶の一部を読み取ることができる。

【詳細設定】
元は警官だった。
かつては人を守る職業を誇りに思っていたが、全球凍結による世界崩壊の初期、彼が守っていた街区は略奪と暴力の嵐に飲まれ、家族も部下も庇いきれず失われた。

誰も助けられなかった。
市民は彼を責めた。
彼は自らを責めた。
その罪を忘れまいと、カセッティはあえて「人を救う警官」の皮を捨て、「人を狩る怪物」として生きる道を選んだ。
それが生き延びるためだったと同時に、贖罪でもあった。

神禍は、彼が死の淵で抱いた願いによって発現した。
「誰かの血を啜るたびに、その死を、自分に刻みたい」。
誰かが死ぬたびに、自分に痛みを刻み、それを背負って進む。そうすれば過去の自分を殺せる気がした。

現在は“吸血鬼”という異名を持つ傭兵として、都市の瓦礫を拠点に独り傭兵稼業をしている。
報酬は物資ではなく、仕事を請ける基準はただ一つ、「殺す価値のある奴かどうか」。
必要最低限の食料と寝床さえあればいいという暮らしを続けており、人との関わりは避けているが、なぜか孤児や子供に対してだけは無意識に庇ってしまう癖がある。
そんな自分に気づくたびに、彼は眉間に皺を寄せて「また化け物になりきれなかった」と自嘲する。

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最終更新:2025年06月02日 15:09