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【名前】宝木 末寺(たからぎ まつじ)
【性別】男性
【年齢】19歳
【性格】一見すると柔らかく、社交的で気配りもできるが、その実、非常に計算高く自己防衛本能が強い。人を信用せず、敵にも味方にも一定の距離を置いて接する。笑顔は武器であり、言葉は貨幣だと理解している冷静な現実主義者。
【容姿】痩身で平均的な背丈。着古したコートの内側に、隠しポケット付きのベストを重ねている。目は薄い茶色で、常に何かを値踏みするように観察している印象を与える。表情は豊かだが、どれも作られた仮面のような印象があり、素の顔を見せることはほとんどない。

【神禍】
『渇きの天秤(ディザイア・バランス)』
思想:人は、欲望なしには動かない。

対象の人物の「欲望」だけを読み取る。
思考全体を読むわけではなく、あくまで「何が欲しいのか」に関する一点に限って、相手の本質に迫る。
対象が無意識に抱える欲望にも反応するため、本人さえ気づいていない渇望を突き止めることも可能。
逆に、欲望の薄い者や諦観している者には機能しづらい。
情報の質や強さは、自分自身の心の安定と「交渉によって相手を動かせる」という信念に比例する。信念が揺らぐと、欲望が歪んで知覚されるリスクがある。

【詳細設定】
宝木末寺は、凍てつく終末の世界を「商売」で渡り歩いた少年だ。
全球凍結が始まったとき、彼はまだ中学生だった。
家族は寒波に呑まれて死に、彼だけが奇跡的に生き残った。飢え、寒さ、略奪、騙し合い――あらゆる地獄の中で、「人間が何かを欲しがる限り、そこには価値がある」という考えに行き着いた。
これは生存術であり、人生哲学でもある。

最初は物資の横流しから始まり、やがて情報、仲介、通行証の偽造まで手を広げた。
身一つで移動できる“情報”の強さに早くから気付き、各地の小さな集落や勢力を転々としながら、自らを「ただの若い商人」として売り込み続けた。
歳の割に大人びて見えるのもその経験の積み重ねゆえだ。

神禍『渇きの天秤』は、彼の生き方そのものの延長線上にある。
誰かが欲しがるものを知れば、交渉は必ず成立する。
その信念は、彼にとって家族の死に代わる“新しい安全保障”であり、世界を再構築するための武器でもある。
しかしこの能力は、同時に彼の人間性を削っていった。
人を「欲望の容器」として見る癖が染みつき、誰を目の前にしても「こいつは何を欲しがっているのか」としか考えられない。
純粋な感情、無償の行動を理解することが難しくなっている自覚もある。

現在は、特定の勢力や拠点に属さず、各地を放浪する「自由商人」として活動している。
主な取引対象は、物資に飢える集落のリーダーや、裏取引を行う傭兵団、情報屋、教義的なカルト集団など。どこへ行っても歓迎されるわけではないが、「話ができる少年」として一定の需要はある。
彼は物を売る以上に、「人と人を結びつける」ことに価値を置いている。たとえば、「武器が欲しい勢力」と「武器を抱えすぎて困っている廃村」の仲立ちをし、互いの“欲望”を補完し合うような交渉を好む。自分自身は過剰な所有欲を持たず、最低限の装備と機転、そして神禍を武器に、凍える世界を巧みに渡り歩いている。
ただし、彼の視線の奥には常に孤独がある。誰かと長く共にいることができない。
欲望だけを見てきた彼は、いつか“誰にも欲しがられなくなる”日が来ることを、どこかで恐れている。だから今日も、彼は「誰かの欲望」を探し求めて旅を続けている。取引と引き換えに、“ほんの少しのつながり”をもらうために。

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最終更新:2025年06月02日 15:11