【名前】フィスク
【性別】男
【年齢】47
【性格】皮肉屋で冷笑的。他人の情熱や信念を斜に構えて見ているが、自分の内面の空洞を隠すための仮面でもある。決して感情的ではなく、あくまで事実を処理するように人と関わるが、内心は過去の傷に囚われ続けている。
【容姿】頬が痩けた彫りの深い顔立ち。日焼けと凍傷の痕が混在し、全体的にくすんだ肌色。防寒と武装を兼ねた重く無骨なコートを着用し、古びたホルスターに一挺のハンドガンを常に携帯。目は鋭く、青白く濁った視線は常に観察する者の本質をえぐるよう。
【神禍】
『偏執の弾丸(オブセッション・バレット)』
思想:真実などない。あるのはそれぞれが抱く妄信だけだ。
使用するハンドガンの弾丸が絶対貫通の魔弾と化す。
装甲や壁、生体、概念的な「防御」さえも貫くが、“撃つ対象に強く執着し、偏見を持っている”状態でなければ発動しない。
逆に言えば「この者は虚偽の象徴だ」と内心で確信することで、どんな対象にもその“嘘”を貫かせることができる。
真実ではなく、“思い込み”が力の源。
【詳細設定】
フィスクは元・私立探偵だった。
冷静沈着な観察力と、人の嘘を見抜く勘に長け、崩壊前の世界では都市部での難事件に携わっていた。
全球凍結が始まった当時、妻と娘がいた。フィスクは彼らを守るために避難を急いだが、混乱する人々の中で信じていた親しい知人に裏切られ、家族を攫われ、人身売買のカタに売られた。
信じていた友情は妄信で、真実は見えていたはずなのに、彼自身がそれを直視しなかった――それが彼の悲劇の核心だった。
その後、”妻と娘はまだ生きている”という妄信を抱き、極寒の廃墟都市を流れ歩き、最終的に“ならず者の楽園”と化したラスベガスへ辿り着く。暴力と陰謀に支配されたこの都市で、フィスクは皮肉な形で再び「探偵」としての技能を活かすことになる。
嘘を暴くことも、正義を語ることもやめた。
現在のフィスクは、瓦礫と化したベガスの片隅で、“探偵”の名を借りた情報屋兼処刑人として生きている。
依頼を受けて調査し、ときに始末も引き受けるが、彼自身には善悪の基準はない。
ただ彼は、路銀を稼ぐために非道を働く。
”まだ生きているはずの”妻と娘を見つけるために。
最終更新:2025年06月02日 15:11