【名前】グレゴリー・ゲンガー
【性別】男
【年齢】34
【性格】静かな圧を放つ冷徹な現実主義者。理屈よりも経験と感情で他人を測る傾向があり、信頼には慎重だが一度認めた者には分け隔てない忠義を示す。情を断ったようでいて、どこか”家族”という言葉に未練がある男。
【容姿】刈り上げ頭に無精髭、血で汚れたボロコートを纏った壮健な男。体躯はがっしりしており、かつての拷問官時代を彷彿とさせる無数の傷痕が全身に残っている。右目には義眼を装着しているが、特別な機能はない。

【神禍】
『流血する覇声(ヴァーミリオン・ドクトリン)』
思想:痛みを背負ってこそ、誰かを導ける。

拷問官時代、自らも苦痛に耐えながら相手の心を抉り、恐怖と忠誠を植え付けるという”責任ある暴力”を信じていた。
その信念が反転し、自分の出血量に応じて、敵に恐怖を、味方に鼓舞を与える力となって神禍が顕現した。
自身の流血がトリガーであり、出血量に応じて効果が強化される。
敵には視覚・聴覚・感覚を通して”死を予感させる幻覚(畏怖)”を強制し、味方には「この人と一緒なら生き延びられる」という安心と高揚感を伝染(鼓舞)させる。
出血しすぎると本人の命も当然危うくなるが、死の間際こそ最大の効果を発揮する。

【詳細設定】
全球凍結が訪れる以前、グレゴリー・ゲンガーは政府組織に所属する合法的な「拷問官」だった。
政治犯・反体制派を”人道的に”扱うための職であったが、実際には違法と紙一重の尋問が日常だった。彼はその任務に使命感を持ち、「痛みとは人間を最も正確に測る手段だ」という独自の信念を育んだ。

しかし、世界が凍り始め、秩序が崩壊する中で、組織も国家も消えた。彼が築いてきた倫理も居場所も失われ、荒廃した都市の廃墟で彼は”無力なひとりの人間”に戻った。
死と隣り合わせの日々。食料のために奪い、仲間を裏切られ、子供が凍死するのを見た。
「この世界に倫理は不要だ」と考え、暴力で小さな集団を束ね、ギャング組織「ブラッドハーレイ」を築く。
彼の統率の鍵は、拷問官時代に培った”痛みを共にすることで育まれる支配と絆”だった。
血を流して先陣を切る彼の姿に、人々は恐怖と同時に安心を覚え、彼を「ボス」と呼んで従った。

彼にとって、神渦は「正義の代わりに人を導く力」であり、信仰に近い形で信じている。

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最終更新:2025年06月02日 15:11