【名前】ミア・ナハティガル
【性別】女
【年齢】12
【性格】いつもオドオドと何かに怯えている。一見すると無害に見えるが、しかしその小さな体の内側では12歳の少女に似つかわしくない苛烈な憎悪が呪いのように沸騰している。
【容姿】薄汚い襤褸布のような服を着た、この氷河時代に似合わない風体の幼女。成長期を劣悪な環境で過ごしてきたため発育が悪く、背丈は年齢の平均よりもかなり小さい。くすんだ白髪のツインテール。顔以外のあらゆる場所に惨い傷跡が残っている。
【神禍】
『発狂界・不浄曼荼羅(プララーパタ・アシュッチャヤーナ)』
思想:人間は自分以外みんな穢れている
背後に浮かべた曼荼羅の回転に合わせて、この世に存在するあらゆる不浄な概念を洪水のように放出する。
人間の暗黒面を休む暇なく刻まれ続けた奴隷が抱く、自分以外の全人類に対する超極大の呪詛。一度でもこれに汚された土地や建造物は使い物にならなくなり、多種多様な病原体が蔓延る汚染地帯となる。
嗅いだだけで意識が崩壊しそうになる程の悪臭を放ちながら溢れ出す不浄の波は極強酸性を帯びており、それそのものが凄まじい殺傷能力を持つ。なお波の中には無数の腕が混じっていて、腕は構造を無視して伸長し、近くにいる人間を手当たり次第に引きずり込む。
引きずり込まれてしまった場合、被害者は不浄曼荼羅の内側、即ち発狂界(プララーパタ)に触れることになる。ミアの憎悪と記憶を追体験という形で脳裏に直接流し込まれながら、息するのもままならない汚濁の海の中で精神的蹂躙を受ける。
普通の人間であればまず間違いなく精神死して廃人になるが、もし生き延びたとしても発狂の記憶と不浄の理に侵され……最底辺から全人類に憎悪を向けて死滅を願う、ミアと同じ発狂界の住人に堕してしまう。
これほどの不浄を扱っていながら、使い手であるミアは一切の影響を受けておらず、悪臭がこびり付くこともない。発狂界に至った者だけが、この穢れた世界の中で唯一汚れずにいられるのだ。
【詳細設定】
上流階級の家庭に生まれて育つが、父親と不倫相手の間に生まれた子であることが判明し、激怒した母親により好事家達の闇市に奴隷として売り飛ばされる。
彼女を買ったのは世界的に有名な富豪だった。そこであったことの詳細は伏せるが、彼が肉欲を愛する類の変質者であったならまだ救いがあったというのだけは確か。ミアの『飼い主』になった男は美しい少女の苦しむ姿だけを愛する殺人鬼で、彼の玩具になったミアは数年間に渡って殆ど休む暇なく拷問の日々を味わう。
全球凍結が起きた後は富豪に連れられて地下の核シェルターに移送され、引き続き地獄の日々が続くかに思われたが、神禍の覚醒によってミアはシェルターを不浄で満たし、富豪と彼の従者達、更には同じ境遇に置かれていた奴隷達も全員溺死させて脱出した。
以降は亡霊のように氷河の世界を彷徨いながら、数え切れないほどの集落や町を壊滅させている。現在生存している禍者の中でも確実に指折りの犠牲者を出しているのは間違いない。
ミアの格好は普通なら数時間も保たずに凍死するものな上、長い間拷問を受け続けた身体の中身は生きていることも可怪しいような状態であるが、彼女は特逸した憎悪で理屈を無視しながら虐殺に励んでいる。度を外れた呪いを抱える彼女は、名実共に人間を超え始めているのかもしれない。
最終更新:2025年06月03日 15:32