【名前】劉 雷童(リウ・レイトン)
【性別】男
【年齢】23
【性格】無口かつ寡黙。言葉を信じていないが、行動には一貫した信念を持つ。生を問うために闘うという独自の哲学を持つ。
【容姿】鋭く切れた瞳に、煤けたような黒髪を逆立たせた東洋系の青年。精悍な顔立ちだが、感情の起伏は乏しく、薄く張りついた無関心さが人を遠ざける。筋肉質で、厳しい環境に適応した柔軟な動きが可能な身体をしている。薄手の防寒着の下に刃物の隠し場所がいくつもある。

【神禍】
『無明逆刃(むみょうぎゃくじん)』
思想:戦いとは、他者との対話である。

自身が敵意を感じた存在に対し、あらゆる打撃や刃物の威力を衝撃波として跳ね返すカウンター能力。(PRGゲームで散見される物理反射のようなもの。ペルソナのテトラカーンなど……)
受けた力を蓄積し、任意のタイミングで放つことも可能。
敵意を感じないと発動しないため、遠距離攻撃やステルスによる奇襲攻撃はこの神禍対象外となる。

攻撃を受けることは、彼にとって相手からの問いかけであり、それに応えるカウンターとは返答にあたる。
雷童はこれをいつの間にか覚えていた技の一つだと認識しており、神禍であると気づいていない。

【詳細設定】
崩壊した都市や集落を流れ歩き、強い奴がいるという噂を聞けばそれだけを目当てに現れ、戦いを挑む戦闘狂。
戦利品や物資には興味がなく、戦いで死んだ相手の遺体には必ず一礼する。
闘争は、彼にとって会話であり、祈りに近い。
ニュースに疎く、生れによって人間と関わって来なかったため、神禍が自分以外の全人類がデフォルトで持っている当たり前のものであると認識している。

雷童は生まれながらの戦闘狂だった。幼少期より都市を離れ、老いた剣聖と山中で生活をしていた。
文明には触れず、言葉も最小限で育てられた。
戦うことが日常であり、痛みが成長だった。剣戟で愛情を測り、血の流れで自分の意味を知る。
だからこそ、他者と本当につながれる手段は、命のやりとりしかなかった。

全球凍結が発生した初冬も、彼は山中の庵に一人で籠もりながら、生存をかけて師と呼んでいた剣聖と日々命がけの鍛錬を行っていた。
ある日、剣聖が突然こう言った。

「最後の稽古だ。殺し合うぞ、雷童」

その一戦は雷童にとって家族を殺す戦いだったが、同時に彼らにとって最初で最後の、腹を割って話す経験でもあった。
極限の寒さの中で二人は戦い、今まで使うことのなかった殺意を込めたやりとりを繰り返し、そして雷童は勝った。が、勝利の瞬間、剣聖の口からこぼれた言葉はこうだった。

「わしの命で、お前に生を教えたつもりだった」
「教えたつもりだったのだがなあ」

その日、雷童は初めて山を降りた。
彼の言葉の意味が理解できなかったから。
雷童は、初めて師の死に疑問を持ち、“殺し”の中に答えを探そうと世界へ出た。

世の中が崩壊しても、彼の生活には何の変化もなかった。ただ雪が増え、外に行く理由ができた。それだけだ。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2025年06月04日 15:40