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【名前】クォン・ムヨル
【性別】男
【年齢】24
【性格】一言で表せば陰気。自己肯定感に乏しく、いつも自信なさげな態度。相手の目を見て会話することも、ハキハキと喋ることも苦手。辛い気持ちを上手く発散できずに抱え込みがち。
【容姿】韓国の成人男性の平均よりやや小さめの身長と、痩せても太ってもいない体形。顔には若干の吹き出物。趣味の野鳥観察に使っていた双眼鏡を、首元にぶら下げて持ち歩いている(高校時代に父親が買ってくれたもの、あの日持ち出した数少ない荷物の一つ)。
【神禍】
『許されざる重圧(レッツ・リベンジ)』
思想:僕の犯した罪が正当な報復であると、確かめたい。

視界内に収めた特定の一人に対して、「許すな」と唱えることで発動する。双眼鏡越しでも可。
発動後、十分間のみ有効。有効時間の完了(または対象となった人物の死亡)から更に一時間経過するまでの間、再発動は不可。

神禍の対象となった人物は、「他人から自身へ向けられるネガティブな感情」を過敏に、且つ過剰に察知する状態となる。
半ば被害妄想に囚われたような状態に陥ることで脳に与えられるストレスは大きく、正常な自制心・判断力を維持することはまず困難。
転じて、多くの場合で「ストレスの元となる人物」を排除しなければならないという衝動に駆られることとなる。

ネガティブな感情とは、憎悪や侮蔑、敵意や害意などに限らない。
食卓の副菜の盛り付けが隣の者より少なかった、冗談への突っ込みのつもりで馬鹿と言われた、すれ違い様に服がちょっと擦れた……などのような切っ掛けで生じる、顔にも大きく表れずにすぐ消えるような些細な不満さえも拾い上げ、極端に増幅して受け止めてしまう。
なお、ムヨル自身が他者へ向ける感情は、神禍の影響を受けない。

【詳細設定】
ムヨルという青年は、ありふれた悲劇の主役でしかない。
片親の下で育ち、十八歳の時にソウル市の名門大学の受験に失敗。レベルを下げた大学に進学後、すぐに休学し再受験に向けて準備するも、経過は芳しくなかった。
自らがエリートの人生を邁進してきたために息子にも一流の道以外を認めない父親からのプレッシャーは、日に日に増していく。
ついに耐え切れなくなったことで起きた諍いの末、思いがけず父親を殺害してしまう。
自宅からの逃走を図るも、警察の捜査網を潜り抜け続ける展望など見えず、いずれ逮捕されて殺人犯として実刑判決を下される未来を悲観するだけだった。

その最中に起きたのが、全球凍結現象である。
命拾いした後の国内では、警察も司法機関も既に機能を失っていた。秩序の壊れた社会は、皮肉にも自由な生き方が許される世界でもあった。ムヨルに今更責任を問おうとする者など、もう誰もいないのだ。
そして、それは公正な場でムヨルの言い分に耳を傾け、彼の境遇と罪に情状酌量の余地を認めてくれる者が現れる可能性も消えたことを意味していた。

世界大戦が勃発する中、兵役すら未経験のムヨルに齎された神禍は、自ら戦うためのものではなかった。
影から憎しみと報復を煽り、集団が自壊するのをじっと待ち、最後に遺品を漁って立ち去る。
卑劣で臆病で、武烈の二文字とは無縁の戦い方で、ムヨルは半島各地を逃げるように生き延びてきた。
その過程で多くの者達を死に追いやる実績を重ねてきた彼の表情は、しかし自信とも愉悦とも程遠い。
他人から押し付けられる激情に耐えられなければ、最悪の手段に訴えるのも仕方ないではないか。
そんな主張を人前で堂々と叫ぶ勇気を、今もムヨルは得られていない。

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最終更新:2025年06月05日 23:12