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アヌビス

【クラス】
キャスター


【真名】
アヌビス
(※正確にはアヌビスという神の殻を被った古代エジプトの神官)


【出典】
エジプト神話


【性別】


【属性】
中立・中庸


【身長・体重】
180cm・71kg


【ステータス】
筋力D 耐久D 敏捷B+ 魔力A 幸運B 宝具A+


【クラススキル】
陣地作成:B
自らの陣地『墓場』を作り出す。
現在キャスターは町外れの森の奥底に岩窟墓を形成している。


道具作成:-
道具を作り出す逸話を持たない為、このスキルは失われている。


【保有スキル】
自己暗示:A++
神への厚い信仰心を持つ者が『神の殻』を被ったことで精神に変調を来たしている。
『自身は冥界の神アヌビスである』という魔術的な自己暗示に掛かり、自身がアヌビスであると完全に錯覚している。
その暗示はある種狂気の域に達しており、自らの正体を暴く精神干渉を全て無効化する。
自己暗示に加えてアヌビスの殻を被ったことにより、精神・能力共に本物のアヌビスに限りなく近い存在となっている。


神性:B-
冥界の神であるアヌビスは本来ならば最高ランクの神性を持つ。
しかし此度の聖杯戦争に召喚されたのは『アヌビスの殻を被った人間の霊』に過ぎず、ランクが低下している。
それでもBランク相当の神性を持つのは、神の殻を被ったことと自己暗示で心身共に限りなくアヌビスに近づいているため。


防腐の秘術:A
死体に防腐処置を施すことでミイラを作ることが出来る。
アヌビスはミイラ作りに長け、実父オシリスの遺体も自らの手でミイラ化した。
また人体の処置に長けたことから医術にも精通している。


死の守人:A
死者を守護し、魂を先導した神としての逸話の具現。
会場内の死者の魂を自身の陣地にまで引き寄せることが可能。
また死者の魂から記憶を読み取ることで生前に体験した情報を得られる。
キャスターの影響下に置かれた魂は『人面の鷲』へと姿を変える。


【宝具】
『彼の者は屍守の冥王(テピ・ジュウエフ)』
ランク:A+ 種別:冥界宝具 レンジ:- 最大補足:-
死者を守護する冥界の神としての力と在り方が宝具化したもの。
陣地である『墓場』を擬似的に冥界と接続する宝具。
冥界と接続した陣地は『冥界の神が守護する聖地』としての属性が付加され、
陣地内に存在する死者の魂の数だけキャスターの魔力値にボーナス補正が掛かる。
更に後述の宝具『冥底の審判は下されり』は冥界に接続された陣地内でのみ発動が可能。


『木乃伊の創者(イミアット)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:- 最大補足:-
陣地である『墓場』を起点に、ミイラの姿をした使い魔を自在に生成する宝具。
ミイラの使い魔達はキャスターの意思によって使役が可能であり、ある程度なら武器を扱うことも出来る。
『ミイラの創造主』としての概念と後世における怪物としてのミイラのイメージが膨張されたことによって獲得した宝具であり、
この能力によって生成される使い魔達は本物のミイラ(=死者)ではない。
しかし擬似的な死者としての属性は持つ為、キャスターが支配する陣地(墓場)内では能力が強化される。


『冥底の審判は下されり(ペレト・エム・ヘルゥ)』
ランク:A 種別:対罪宝具 レンジ:陣地内 最大補足:1
死者の罪を量る為に用いていた『神の天秤』。
冥界における裁定の道具である為、前述の宝具『彼の物は屍守の冥王』によって冥界と接続している陣地内でのみ発動が認可される。
天秤の皿に対象の心臓のコピーを出現させ、罪の重さを量る宝具。
対象が罪人と判断された場合、魂食らいの獣の呪いによって心臓(霊核)が内側から『食い破られる』。
罪を持たぬ清廉潔白な者に対しては効果を発揮しない。
本来ならば死者の裁定に用いるだけの道具を聖杯戦争という枠組みの中で強引に宝具化している為、
発動には多くの魔力と一定のチャージタイムが必要となる。


【武器】
『ウアス』
古代エジプトにおける支配と力の象徴とされる杖。


【人物背景】
エジプト神話に登場する冥界の神。
人型でありながらジャッカルの頭部を持ち、死者の守護やミイラ作りを司る。
砂漠の神セトの妻であるネフティスが兄のオシリスと不倫をして生まれた不肖の子であり、
誕生後はセトから守るために葦の茂みに隠されたという。
その後オシリスがセトに殺害された際、彼の遺体に防腐処置を施してミイラを作った。
このことからアヌビスはミイラ作りの監督官となり、古代エジプトの職人達から信仰を受けた。
ミイラ作りのみならず、死者を冥界へと送る役目やラーの天秤によって死者の罪を審判する役目も担っていた。
また冥界へと素早く死者を運ぶため、走力に優れていたという。


此度の聖杯戦争に召喚されたのはアヌビスという神霊そのものではない。
その正体はアヌビスの仮面を被ってミイラ製造に関わっていたとされるストゥム(神官)の一人であり、
アヌビスへの強い信仰心と神官としての優れた能力から『アヌビスの殻』を被るのに最も相応しい者として召喚された。
殻を被ったことで精神にも影響が及び、自身がアヌビスであると完全に錯覚している。
そして厚い信仰を持っているが故に異端である聖杯の理論を許容できず、彼等の法則の破壊を望んでいる。


【特徴】
黒いジャッカルの仮面を被った古代エジプト風の装いをした男。
上半身は裸であり、首や腕などに金の装飾を身に付けている。
アヌビスという神に成り切っている彼は仮面を『自身の顔』と錯覚している。


【サーヴァントとしての願い】
英霊を生み出す世界の法則を破壊し、全ての死者に輪廻転生の理を与える。


【備考】
古代エジプトでは来世への転生が信じられていた。
来世への転生とは現世に再び生まれ変わることではなく、冥界王オシリスが統べる死後の楽園『アアル』へと辿り着くことを意味する。
アアルは現世と同じような生活を永遠に享受できる理想郷とされる。
史上最古のミイラとなって冥界で復活したオシリスに倣い、人々は来世での復活のためにミイラ作りを行うようになった。
ミイラとして現世に肉体を残すことは冥界の楽園での復活のための儀式であり、即ちミイラを残したことで復活したオシリスとの同一化に他ならない。

ただし死後アヌビスによって冥界に運ばれた魂は一度裁判に掛けられ、死者の心臓と女神マアトの「真実の羽」が裁定の天秤に掛けられる。
この裁判で死者の罪の重さが計られ、天秤の心臓が真実の羽より重く傾いていれば罪人として扱われる。
そうなれば魂喰いの獣「アメミト」に心臓を食べられてしまい、来世への復活は果たせなくなる(これが古代エジプトにおける完全な死とされる)。
心臓と真実の羽の重さの釣り合いが取れていれば転生が許され、幾つもの関門を潜る長く厳しい旅の果てに楽園アアルへと辿り着くとされる。
古代エジプトにおいては死後の旅路の道しるべを記した「死者の書」が出版され、冥福を祈り死者と共に埋葬された。

キャスター(アヌビス)の願いは聖杯などの異教にまつわる概念を破壊し、古代エジプトの信仰や死生観を世界規模で復活させることである。
「英霊を生み出す世界の法則の破壊」「全ての死者に輪廻転生の理を与えること」とは、即ち現代まで続く信仰で伝えられた死生観の否定を意味する。
同時に古代エジプトの死生観を世界の理とするということは「エジプト神話の世界観(及びそれに対する信仰)を現代に復活させる」ということであり、そこに異教での教義や概念が残されてしまうのは都合が悪い。
つまり彼の願いは必然的に「現代の信仰の否定(=異教の淘汰)」へと繋がる。

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最終更新:2017年03月16日 18:34