紅葉

【元ネタ】紅葉伝説(10世紀上旬)
【CLASS】キャスター
【真名】紅葉(くれは)
【性別】女
【属性】混沌・中庸
【身長・体重】174cm、61kg
【ステータス】筋力:B 耐久:C 敏捷:C 魔力:A 幸運:C 宝具:A+

【クラス別スキル】

陣地作成:D
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。“結界”の形成が可能。

道具作成:E
魔術的な道具を作成する技能。ちょっとした護符程度。

【固有スキル】

鬼種の魔:B++
鬼の異能および魔性を表すスキル。天性の魔、怪力、カリスマ、魔力放出、等との混合スキル。
魔力放出の形態は、キャスターの場合は『音』であり、相手を洗脳する心地の良い音や、地面を割り樹木を粉砕する程の大音響で範囲攻撃を行ったりする。
キャスターは人間の両親から生まれた突然変異の鬼であり、その点で純粋な鬼ではなく本物の鬼種である鬼達に比べてスキルランクは低いが、第六天魔王としての因子を多分に有している為、これを利用する事で純然たる鬼に肉薄する程の能力を行使する事が出来る。

鬼道:A+
周囲に存在する霊的存在に対し、依頼という形で働きかけることにより、様々な奇跡を行使できる。
行使される奇跡の規模に関わらず、消費する魔力は霊的存在への干渉に要するもののみである。
あくまで依頼であるため、霊的存在が働きかけに応じない場合もあるが、キャスターは他化自在天の力を持った女の為、成功率はとても高い。

芸術審美:C
芸術作品、美術品への執着心。芸能面における逸話を持つ宝具を目にした場合、高い確率で真名を看破することができる。
人間だった両親に育てられた時と、京の有力貴族の家に嫁いだ際に、教養として学んだ。

【宝具】


『鬼々怪々紅葉琴(ファッキン維茂ですわッ!!)』
ランク:D 種別:対人~対軍宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:1~50
キャスターが有し、生前奏でていた琴や、その演奏技術が宝具となったもの。
本来の宝具の形は名前通り琴であるのだが、現代の芸術文化や文明に憧れるキャスターが、無理やり琴の形からギターの形に改造させてしまった。
しかしそれでも宝具としては機能する。精神操作を行わせる音色を奏でたり、音響を攻撃に転じさせる事で、相手を吹っ飛ばすほどの大音響を発生させる事が出来る。
因みに宝具の真名にしても正しい物ではなく、憎んでも憎み切れない男に対する怨嗟をキャスターは宝具名に採用している。


『天魔憑依・他化自在天』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1
キャスターの中に存在する、第六天魔王の因子を強めさせ、自身を彼の魔王の存在に限りなく近づけさせる秘術。
第六天魔王とは即ち、仏教においては彼の帝釈天よりも上位の天部に位置する守護天である他化自在天であり、
仏門にとっての恐るべき魔王であるマーラ・パーピーヤスであり、ヒンドゥー教における愛欲と性欲を司る神・カーマである。
この姿に変貌する事で幸運以外の全ステータスはA+にまで引き上げられ、鬼種の魔と鬼道のスキルランクが上昇する。
また、元々が愛欲を司る神であり、仏教の中においても仏僧を悟りから遠ざけさせ、肉欲を以って物質世界に楽を齎そうとする存在である為、 精神に関わる魔術も解禁になる。非常に恐るべき強さを誇るようになる形態だが、己を第六天魔王と言う高次の存在に近づけさせる宝具の為、これを発動させている間の魔力の燃費も、爆発的に悪くなる。

【Weapon】

【解説】

紅葉伝説とは、信州、今の長野の辺りに伝わる、紅葉と言う鬼女に纏わる伝説の事である。紅葉は『もみじ』ではなく『くれは』と読む。
紅葉とはこの伝説に出てくる女主人公の名前であり、物語は、紅葉の討伐に勅命を承けた平維茂が紅葉と戦い討ち捕る話として伝えられている。
紅葉伝説は語られた場所や語り手によって話の筋が変わる為、現在でも幾つものパターンが伝わっている。
パターンは様々だが、会津で生活していた伴笹丸と菊世と言う夫婦が第六天魔王に祈った事で生まれた子供であり、非常に美しくて頭も良く芸術面にも明るかった事と、
両親と共に京に上り源経基と言う貴族と愛し合い子供を成した事。京で起こした悪事が原因で都を追放されてその先で生活、盗賊団を結成した事。
そして妖術を駆使して京へ上るも其処で維茂と戦い討ち取られる、と言った箇所は、どの伝説でも変わっていない。それでは、型月真実は如何なのか?

 落魄した京の役人である伴笹丸と菊世は、せめて子供が欲しいからと、第六天魔王こと他化自在天に祈願、気まぐれにこの祈りを聞き届けた魔王が、菊世に子供を授かる。
これが所謂呉葉であり、この子供に両夫婦は読み書きや和歌、琴を教え、呉葉もそれに対して天才的な才能を発揮し、更に非常に美しい容姿を得る。
夫婦は、余りにも呉葉が素晴らしい才能の持ち主の上、非常に美しい容姿をしていた為、京の雲上人、もっと言えば時の帝の寵愛すら受け、昔以上の生活を送る事も夢ではないのではと考えて上京するも、その道中でこの夫婦の意図を読んだ事と、この夫婦に縛られて生活するのはやだと考え二人を殺害。
だが流石に両親を殺して会津に戻る訳には行かず、そのまま京へと赴き、紅葉の偽名で街の子供や町人たちに文字を教えたり、琴を弾いたりして生活していた所を、
源経基の御台所の目に止まり、彼女の侍女となる。しかし高い教養と雛に稀なる美女の為、経基自身の目に留まり、彼に惚れられる。
どうせなら京の都で面白おかしく過ごしてやるかと思い、経基とヤって身籠るも、これに嫉妬した御台所により謀殺されかけるが、逆に紅葉は鬼道で殺し返す。
それが露見したのと、紅葉の正体が第六天魔王の因子を継いだものだと発覚。京を追放される。追放された先で、「しゃーない切り換えて行け」感覚で心機一転。
追放先で寺子屋的なものを営み始める。頭も良く美人だった紅葉は村人達からは非常に好かれただけでなく、鬼道で豊作を約束させたりもしたので、非常に崇められた。
これに気を良くした紅葉は、もののついでに追放先から結構離れた所で暴れてた妖怪やら鬼をボコボコにして家来にしたりとやりたい放題だった。
そんな事をしている内に、経基の子供である経若丸を出産し、経若丸達と一緒になんだかんだ十年以上楽しく過ごすが、ふと紅葉は、何だか養育費が欲しくなり、
これをせびりに経若丸の実の父である経基のいる京へ向おうと画策。こうして、紅葉と配下の鬼や妖怪からなる山賊団と息子の経若丸と一緒に京へGO。
当然こんな化物共が来るので京の都は大慌て。全力で紅葉の一軍を迎え撃つ。激しい死闘の末、平維茂が神剣で紅葉とその息子にとどめをさして事態は終結。
最期の言葉は、『子供を育てるお金位送ってくださいませこのケチ!! 馬鹿!! 死ね!!』だったと言う。
享年33歳、維茂に討ち取られた時の彼女は、京を追放された19歳の時から外見も精神性も全く変わっていなかった。


第六天魔王の力を受け継いだ、両親ともに人間から生まれた突然変異的な怪物である為、真正の鬼ではないし、そもそもの問題として鬼とは別種の怪物である。
便宜的に鬼と言われているだけであるが、その戦闘能力はかの他化自在天の力を多分に引き継いだ、魔王に近しい存在の為恐ろしく高い。
有る伝説によれば維茂の率いる大軍を炎の雨を降らせて焼き殺したり大洪水を引き起こして溺れ時にさせたりして軽くいなしていたなど、その鬼道の腕は凄まじく高い。
伊達酔狂を好むのが鬼の特徴であるが、彼女もその特徴から外れていない。但し彼女もまた鬼らしく非常に享楽的な性格で、命を命と思っておらず、簡単に人を殺す。
但し、元々が人間出身の人間よりの性格の為か、人に対してはそれなりに優しい。おだてられやすく、元々追放先の村で妖怪や鬼、山賊退治をやっていたのは、
もっと褒められたくて崇められたかったから。新しいものが大好きで、最近はロックがお気に入り。元々は琴だった宝具を無理やり改造してギターにしてしまった程。
ノリこそ全てと思う所が多々あり、養育費が欲しかったのも本当に気まぐれだった。未だに養育費を払ってくれなかった源経基と、自分を殺した平維茂については怒り心頭。特に後者については、宝具名を変える程の怒気を示している。


 ちなみに、ローズヒップをビー・バップ・ハイスクールに押し込んだような、お嬢様口調とガラの悪い不良口調が混じっているのは、元京の役人である両親の教育と京で源経基の教育により培った口調と、追放された先で盗賊達の野蛮な口調が混ざり合ってスパークを起こしているから。
当時の時点で部下の鬼や妖怪達からおかしいと思われていたが、突っ込むと殺されかねないので誰も突っ込めなかった。因みに現代基準でもおかしい事に紅葉は気付いてない。

【特徴】

緋色の髪で左目を隠し、長く伸ばし背中の中頃まで伸ばした後ろ髪をポニーテールに纏めた女性。
掛け値なしの美女であり、その顔のパーツの何処にも、他に比べて出来が劣っているなと言う風な所はなく、全て完成度が恐ろしく高い。
燃えるような紅色をした、紅葉の紋様が際立った、仕立ての良さそうな茜色の和服を身に纏っているが、これを完全に着崩している。
後数cmズラしてしまえば、1mは越えは容易い豊かな乳房は完全に露出してしまいかねない程胸元は露出させており、
裾の丈に至ってはミニスカートかと錯覚する程に短く、生脚をの八割以上を晒している状態に等しい。要するに、改造和服である。


【聖杯にかける願い】


十四歳と言う若さで非業の死を遂げた息子と共に生活をする……ではなく、受肉して自分だけいい生活をしたい。
息子の事は愛してはいるが、生前は十四歳まで育てたんだから別に今回だけは自分が楽しんでも良いっしょwと考えている。彼女もまた、自分本位極まりない鬼の世界の住民なのであった。

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最終更新:2016年10月11日 00:34